ホンダが規定変更によりペナルティなしで使用できる「ジョーカー」のパワーユニットを投入してきたハンガリーGP。走行開始の前日、木曜日の夕方には現地で重要な会議が開かれていた。マクラーレンから出されていた、オーストリアGPの“もらい事故”で失ったアロンソのパワーユニットをペナルティなしで新しいコンポーネントに交換したいという要求に対する話し合いである。

 金曜日の会見でホンダの新井総責任者は「まだFIAから、どのような裁定を下したか聞いていない。我々は待つだけ。決定まで、どれくらい時間がかかるのかもわからない」と語っていた。しかし、FIAは木曜日に緊急のスポーティングワーキンググループ会議を招集。FIA関係者の証言によれば、「この件について話し合いを行い、最終的な結論を導き出した」という。今回は個別の案件なのでFIAからメディアに公表することはないというが、スポーティングワーキンググループは「事故に遭ったアロンソにペナルティなしで新しいパワーユニットに交換できる権利を与えない、という決定を下した」という。

 つまり、ホンダは今後ペナルティフリーでパワーユニットを使うことはできない。オーストリアGPで被害を受けたパワーユニットのうち、ターボチャージャーとMGU-Hは5基目だった。ホンダがトークンを使用したのはカナダGPなので、改良を加えたターボチャージャーとMGU-Hで使用できるのはカナダGPのもの(4基目)とハンガリーGPのもの(6基目)だけとなる。

 F1はハンガリーGPが終わると、夏休みに入る。そしてベルギーGPから始まる後半戦は9レースもある。いくつかのコンポーネントは今季中に8基目、あるいは9基目まで投入することになりそうだ。

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