イギリスGPの併催レースとして行われたGP2シリーズ第7ラウンドのシルバーストンで、ザウバーのリザーブドライバーを務めるエステバン・グティエレス(ロータスGP)が前戦バレンシアに続く今季2勝目を挙げた。
F1の予選後に行われた第1レースは、ヘビーウエットのコンディションでセーフティカースタートが選択、本格的なレースが幕を明けたのは7周目からとなった。しかし、スタート後もレースは3度にわたってセーフティカーが出動する混乱の展開となり、ポールスタートのファビオ・ライマーは序盤から何度もリードを奪ったが、度重なるセーフティカーランでピットストップのタイミングをことごとく失ってしまう。
こうして上位勢で最後までピットストップの遅れをとったライマーは、タイムレースに変わった残り8分からのレース再開でリードを築こうとしたが、またも他車のクラッシュで再度セーフティカーランとなり、ここでピットイン。結局14位に沈んだ。
代わってこの難しいレースを制したのは4番手からスタートし、上位勢で最も早くピットストップを実施したグティエレスだった。彼は、残り4分からのスプリントバトルでジョニー・チェコットJr.の猛追を受けたが最後までトップの座を死守。前戦バレンシアの第1レースに続き今季2勝目を挙げた。
リバースグリッドの第2レースはルイス・ラジアが勝利し、ダビデ・バルセッキが2位。第1レース優勝のグティエレスは4位となった。
この結果、ポイントランキングでラジアがバルセッキを6ポイント上回り首位が逆転。大量35ポイントを獲得したグティエレスも6位から3位に上がり、タイトル戦線へ名乗りをあげている。