「スタートは失敗しました。GP2のエンジンはトルクが弱くて、ストールしかかりました。このクルマでのスタートは、まだ上手くできていないですね。今回も全然ダメでした。上位陣を見ても、スタートはバラバラでしたよね。日本のレースと比べても、スタートがすごく難しいクルマだと思います。タイヤ交換でスタートする時も難しいくらいですから。
ハードタイヤでのスタートは、最初、僕はダメなんじゃないかと思っていました。古いハードで周回を重ねても、タイヤ交換した後続に追いつかれるだろうなと思っていたのですが、結果的には、ダメな人はどのタイミングでピットに入ってタイヤ交換しても、すぐにタイヤがダメになる傾向がありますね。結果的に、ひとりで淡々と走っている方がいいようです。
レース序盤は前に詰まっていたけど、ギヤが合っていなくて、ストレートでリミッターに当たっていたので、とりあえず後ろで様子を見ようと。前から離れない程度にタイヤを労って走っていました。
ピットタイミングは自分で決めました。1分47秒台で走行していて、1分48秒台に落ちたときにすぐ、もうタイヤはダメだなと思ったので、チームは事前にいつでもいける準備をしてもらっていました。
とにかく台数が多くて順位が目まぐるしくかわるので、自分のポジションは正確には把握できないまま走っていました。ピットから戻ったときも15〜16番手くらいだったとは思います。ピットを出るときに、クルマの団体が前を通り過ぎていくのが見えて、やっぱ後ろに戻っちゃうよねって思ったら、自分が感じていたハードタイヤの感触よりも、前のクルマは遙かにダメで、何事もなく抜けました」
ーー今回のレースで、GP2の戦い方が見えた?
「だから、レースペースは悪くないって言ったじゃないですか! (笑) まだこんなこと言える状況じゃないですけど、予選はあまり関係がないのかもしれないですね。もちろん、自分の予選はちゃんと問題があると思っています。それは今後の課題です。
明日は3番手スタートですけど、とにかく分からない。とりあえず、スタートだけストールしないで走れればいいと思っています。あとは、明日のレースをまた見てみましょう(笑)。とにかく、今日のレースのように、展開が分からないですよね」