GP2においてもシーズン随一の超高速戦となる第8戦モンツァでは、DAMS勢が好走を見せてピエール・ガスリーがポールポジションを奪い、選手権リーダーのストフェル・バンドーンは、かろうじて2番グリッドを確保。3番グリッドにはDAMSのアレックス・リンが続いた。バンドーンはスタートでリンに先行されながらも第2シケインでアウトから並びかけて再逆転、なんとか2位を守ったが、その直後のレズモで再びリンに2番手を奪われ、さらにはセルゲイ・シロトキンから猛攻を受け、3周目にパスされるなど防戦一方となった。

 3周目には、早くも超高速モンツァが牙を剥き、アスカリの出口でワイドにはらんだ新人マインデルト・バン・ブーレンがタイヤバリアに激しくクラッシュし、セーフティカーが導入された。

 6周目にレースが再開されると3番手シロトキンがリンにアタックを開始し、ミディアムタイヤでスタートしたバンドーンは早くもピットイン。これを機に翌周には5番手アーサー・ピック、8周目には首位ガスリー、9周目にはリンと上位が続々とピットインを行い、ハードタイヤへと交換する。

 10番グリッドからスタートした松下信治は、ミディアムが多いなか、あえてハードタイヤでのスタートを選択。レース序盤は9番手で、しっかりとミディアムの上位勢についていった。

「ペースは良かったし、デグラデーションの感じも悪くなかったですし、プライムスタート勢ではトップを走ることができたんで、イケるかなと思ったんですけど……」

 上位勢がピットへ向かいはじめ、自動的に首位に立つかと思われた矢先、9周目の1コーナーでノーマン・ナトと接触して右リヤがパンク。それによってブレーキダクトが壊れ、リタイアを余儀なくされてしまった。

「1コーナーで後ろからインに飛び込んできて、右リヤをヒットされたんです。全然抜ける距離じゃなかったし、こっちは普通にブレーキングしてコーナーに入っていった。彼はブレーキングをミスしたんだと思いますけど、フラフラッとなって、ぶつかったかぶつかってないかくらいの接触。こちらとしては、どうしようもなかった。それでスローパンクチャーしてタイヤのゴムがブレーキダクトを叩いてしまったんです」

 ハードタイヤのままペースを維持して走行を続けていれば、レース終盤にピットインを行って3番手争いは見えたはずだった。

「プライムスタート勢でトップにいたので、表彰台には乗れたと思うし、少なくとも大量ポイントは獲れたと思う。僕がミスしたわけではないし落ち込む必要はないと思うけど、良いレースをしていたので本当にもったいなかったです」

 8周目にピットインした首位ガスリーは、ピットアウト直後にギヤボックストラブルでリタイア。これで後方にいたシロトキン、バンドーン、リンの集団が実質的な首位争いになった。バンドーンは11周目にシロトキンを1コーナーでパスするが、12周目に再逆転。そして13周目の1コーナーで今度はリンがバンドーンをかわしたが、止まりきれずに前にいたシロトキンの車体側面に接触、リンのマシンが宙を舞う。2台ともにダメージは大きく、ここでリタイアとなった。

 21周目からはハードタイヤでスタートして上位を走り続けていた各車がピットに向かい、首位バンドーン、アレクサンダー・ロッシ、ピック、4番手にハードスタートのナト、ミッチ・エバンス、リッチー・スタンアウェイという順になる。

 しかし首位バンドーンは、いつものように後続を引き離すことができず、逆にロッシからの猛攻を受け、24周目の1コーナーで首位を明け渡してしまう。そのままロッシはレース1を制し、バンドーンは「彼のほうがペースが速く、それまで後ろでタイヤをセーブしていたんだと思う。今日は2位でも満足だ」と完敗を認めた。

 ピックは中盤から左フロントブレーキに不調を抱え、最後は続々と抜かれて7位。ナトが終盤に猛攻を仕掛けて3位でフィニッシュしたものの、ピットレーンでのスピード違反で5秒加算ペナルティを受け、最終的には6位に降格。予選2番手タイムを記録しながらタイヤ内圧規定違反で最後尾スタートなったミッチ・エバンスが3位まで挽回し、ハードタイヤでスタートしたスタンアウェイ、マルケロフが4位、5位という最終結果となった。

 なお、シロトキンと接触したリンは次戦5グリッド降格のペナルティを受け、レース2をピットレーンからスタートする。

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