GP2に参戦している伊沢拓也、佐藤公哉の日本人ドライバーのふたりは、この高低差の大きいオーストリアのサーキットに苦しめられた。予選20位に終わった佐藤公哉は、出口の見えない1日を過ごした。

「練習走行の時からグリップがまったくなくて、アンダー、オーバーというレベルではないくらいだった。予選ではそれが少しはよくなったけど、他と比べてもタイムの上がり幅が小さくて、僕自身、なんでだろ? と」

 チームメイトのアルサー・ピックは予選7位。「ドライビングスタイルが全然違って、僕はブレーキで突っ込むタイプで弱アンダーのクルマ好き。僕のクルマは滑ってばかりなのに、チームメイトはクルマについて『ハッピー』と言っている。乗り方が全然違うのにチームはセットアップを揃えて来るので、『なんで?』という思いはあります。決勝は雨でも振ってくれないかな、という状態」

 一方、予選17位の伊沢拓也はまだ少し手応えを感じている。

「今までよりはいい感覚があるのですけど、いくつかのコーナーで速さが足りていない。最後のふたつのコーナーがまだ上手く走れていません。クルマが跳ねるので縁石に乗れなくて。でも、あそこは縁石をがっつり使わないと速く走れないので……」

 伊沢はセクター3で6番手のチームメイトにコンマ6秒遅れを取っているが、そのほとんどがセクター3の最後のふたつのコーナーの差になっている。

「タイヤのタレも少なそうなのでレースでどこまで挽回できるかですけど、最後の5周が勝負になる。なんとかポイントを獲得したいと思います」と伊沢。

 伊沢も佐藤も、不本意だった予選から決勝でどこまで巻き返せるか。お互い、レース終盤までのタイヤマネジメントが勝負になる。

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