GP2第8戦モンツァの決勝レース2は、最初から最後まで劇的な展開となった。2番グリッドのアーサー・ピックが好スタートを決めて首位に立ち、ポールポジションのジョーダン・キングはターン2でノーマン・ナトと接触。ナトはフロントウイングを壊してリタイアとなり、その間にリッチー・スタンアウェイ2番手、ミッチ・エバンスが3番手に浮上、7番グリッドのストフェル・バンドーンも手際よく4番手に上がってきた。

 序盤はピックが逃げる展開となり、その後方では5周目にエバンスがスタンアウェイをパス。7周目にはバンドーンもスタンアウェイをターン1で抜いて、表彰台圏内に上がる。その直後、第2シケインではスタートで出遅れていたアレクサンダー・ロッシが抜いたばかりのロベルト・ヴィソユに追突されて、2台ともリタイアとなってしまう。

 2周にわたるセーフティカーランの後、レース再開と共にメインストレートで10位リオ・ハリアントが前を行くラファエル・マルチェッロに仕掛けるが、その後方からセルゲイ・シロトキンが2台をまとめてパス。上位勢ではバンドーン、エバンスが次々とファステストラップを叩き出して首位のピックと三つ巴の優勝争いを繰り広げ始める。

 エバンスは最終ラップのターン1でピックに並びかけてパス。ピックは引き下がらず第2シケインまで反撃を試みるが、エバンスがしっかりと抑えて首位を守り、そのままトップでチェッカーを受けた。予選タイムを抹消され最後尾からのレース1スタートを強いられたにもかかわらず、エバンスの好走が光ったモンツァラウンドとなった。

 一方でバンドーンも2戦連続の表彰台を確保し、ランキング2位のロッシに対し108点差と選手権首位はさらに確固たるものとなった。

 日本の松下信治はレース1のリタイアにより21番グリッドからのスタート。序盤は下位集団の中での走行を強いられたが、マシンのフィーリング自体もあまり良くなかったという。

「レース序盤は密集した中で走っていたのでグリップが低く感じられて、あまり無理しないで行こうと思って走っていました。でも、後半になってもそれがあまり変わらず、集団の中ではみんながDRSを使うため、ストレートで並んで抜ききるまでのスピードも得ることができず、手こずったレースでした」

 レース後半は1台ずつ交わしポジションを上げていったが、最後は15位でレースを終えるのが精一杯だった。

「レース後半はプッシュして、各車が一人旅になってからはDRSで抜くことができましたけど、下位のドライバーには危険なドライバーも多いので慎重にいきました」

 GP2ではレース1でのつまずきがレースウィークすべてを台無しにしてしまう。走りに手応えを感じていただけに悔しさもあるが、今シーズン残る3ラウンドではその点も念頭に置いてしっかりと戦いたいと松下は語る。

「今週も(前戦)スパもそうでしたけど、やれると思っていたのにやれないのが一番悔しいですよね。歯がゆいというか。速さもあったし、確実にポイントが獲れたレースでしたから。次のソチは去年もARTのクルマが良かったので、期待しています。バーレーンとアブダビも経験があるサーキットで不利ではありません。レース1を良いポジションでゴールして、レース2も上位でレースを戦い、良い形でシーズンを締めくくりたいと思います」

 ヨーロッパラウンドが終わり、GP2はソチへと向かっていよいよシーズン終盤戦を迎えることになる。

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