来年スタートするGP3シリーズのマシンが、ポール・リカールでシェイクダウンされた。

　GP2へのステップアップカテゴリーとして立ち上げられたGP3のマシンは、シャシーはダラーラ、エンジンはルノー、タイヤはピレリのスリックを使用する。このマシンのパフォーマンスおよび信頼性のテストが、ポール・リカールにおいて、GP2のポイントリーダー、ロメイン・グロージャンによって行われた。

「GP3マシンを初めてドライブすることができて、とても嬉しい」とグロージャン。
「小さなトラブルがほんの少し出たのみで、とても有意義な一日だった。スピードという点で、多くの嬉しい驚きがあったよ。初走行でありながらこのマシンが高い信頼性を持っていることに感心した」
「素晴らしいマシンだよ！　ドライブしていてとても楽しく、ダウンフォースレベルはすでにとてもいいレベルに達している。ただ、どのレベルを使用するのかを決める必要があるね。F3より加速がよく、高速コーナーのスピードは同等のレベルだ。ひとつ確かなのは、GP3のマシンはとにかく速いということだ！　このニューマシンの競争力を自分の目で確かめ、味わったので、レースを見るのが楽しみだね。すごく面白いレースになるはずだよ」

　シリーズオーガナイザーのブルーノ・ミシェルも、新車のシェイクダウンが順調に終了したことに喜びを表した。
「GP3シリーズが軌道に乗り、開発が予定どおり進んでいることを非常に喜ばしく思う。本日のテスト走行はうまくいき、我々のマシンの強力なポテンシャルが証明された。パフォーマンスと信頼性を向上させていくためのデータを収集することができた。これは、安全かつエキサイティングなショーを提供しつつ、若手ドライバーのスキルを明らかにするための完璧なマシンになると確信している」
「我々はこの新しいシリーズにおけるシーズンのコストを慎重に評価している。すでに（GP3には）あらゆるモーターレーシング界の多数のチームから関心が集まっている。今後数週間で、我々は彼らと話し合いを行う予定だ。すでに発表したとおり、エントリー選抜のプロセスは来る9月に行い、3月には選ばれたチームが最初の公式テストを行うことになる」