スペインGPで、今シーズン初黒星を喫したルイス・ハミルトン。この敗北の裏では、ふたつのヘルメットメーカーとハミルトンとの間で、ちょっとした冷戦が起きていた。問題は、ハミルトンがバーレーンGPからヘルメットのメーカーを変えたことに起因している。マレーシアGPまではアライ製を被り(正確にはマレーシアGPでもフリー走行でベルのヘルメットを使用)、バーレーンGPからベルに変えたのだ。
ハミルトンはカート時代から長年アライのヘルメットを愛用していた。にもかかわらず、どうしてシーズン途中でベルに変更したのだろうか? その理由について、あるレース関係者が証言する。
「ベルはバーレーンGPの週末、バーレーン・インターナショナル・サーキットのすぐそばに新しい本部をオープンした。ベルにとっては、その目玉として現役チャンピオンとの契約が欲しかったんだ」
ハミルトンは、アライとはヘルメットを供給してもらっているという関係で契約金などは受け取っていなかったため、本人としてはシーズン中にベルと契約しても問題ないという認識だったのだろう。しかし、これまでのパートナーに対して、なんの報告もなく他メーカーと契約するというのは端から見ても、ほめられた話ではない。
