スーパーGT第2戦の富士のGTA会見に出席した坂東正明代表が、第3戦となったタイ戦について、6月開催に変更した経緯や現在のインフラ状況などについて語った。

 当初、今季のスーパーGTのカレンダーではタイ・ブリーラムでのレースは昨年同様10月に予定されていたが、6月に変更され第3戦となった。それにより当初5月末に予定されていた第3戦オートポリス、7月に予定されていた第4戦スポーツランドSUGOが秋の開催に移動した。

 この変更については、もともと他のビックレースの開催予定との重なり、そしてサーキットに隣接するニュー・アイモバイル・スタジアムで、2018年サッカーワールドカップのアジア二次予選が予定されていることなどが理由として挙がっていた。この件についてGTA坂東代表が定例会見で説明した。

「ブリーラムは昨年、新しくできたグレード1のサーキットですが、今年はWTCCが11月にブリーラムでの開催になり、当初のGTが10月開催になるとお客様とかサーキットの整備、オフィシャルさんとかの問題で難しくなる。WTCCのシリーズの流れを見ると11月にタイに行く流れは分かるが、GTの開催を10月から6月にすることでブリーラムにとってもプラスになるというであれば、やむを得ないというのが大きな理由です」

 坂東代表にとっても、この変更は苦渋の決断だったようだが、6月開催に変更することでいくつかのメリットも生まれる。

「6月に変えることで我々スーパーGTとACOとのスケジュール、ル・マン24時間とのテストデーとの重なりも解消される。国内ではオートポリスの移動があったわけですが、急きょ、S耐とスーパーフォーミュラ、それからバイクの方にも連絡をして迷惑が掛からないように、開催地域など全体的なものを考慮してカレンダーを変更しました」

「それからタイは10月の気候よりは、ちょっと雨の降水確率は下がるかなと。ただ、6月は一度雨が振ったら雨量はとんでもなく多い状態なので、一か八かのところはあるけれども10月よりはいい。去年の10月を見ると涼しくてなんとかなったというのはあるけど、6月は暑いです。非常に暑いと思う」

 ブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットも、坂東代表によれば今年は昨年よりもインフラ面で大きな改善があるという。

「今、仮設ですけど1コーナー寄りの方に鉄筋のピットを作っています。40台分のピットになるので、昨年のような3台で2ピットの問題は解消される予定です。あとはブリーラムの飛行場に飛行機が1日1便ずつ(昨年までは2日に1便)飛ぶ状況になっているので、少しずつだど良くなっています。先日もタイでのスーパーGTのラウンチに行ってきましたが、この前開催されたスーパーバイクもうまく行って観客も増えていて、タイはモータースポーツに対して熱心で関心が高いというのを確認しています」

 現在では唯一の海外戦として開催されているタイ・ブリーラムでの1戦。スーパーGTがタイの地で根付くことができれば、海外ラウンドを増やす足がかりにもなる。DTMとのエキシビジョンと合わせて、スーパーGTの海外での動きが活性している。

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