午前中に続き晴天の下迎えたスーパーGT第3戦オートポリスの公式予選。気温30度以上というコンディションの中、翌日の決勝に向け14時に公式予選Q1がスタート。GT300クラス、GT500クラスの順で15分ずつのQ1がスタートしていった。
Q1:
14時にコースオープンとなったGT300クラスのQ1。1台ずつ思い思いのタイミングでコースインしていき、2周のウォームアップを経てアタックが展開されていく。午前中の公式練習でトラブルに見舞われたMUGEN CR-Z GTは無事にコースインを果たしたが、シフトのトラブルがあったStudie BMW Z4はこのQ1でコースインすることができなかった。
ワンアタックめからコースレコードタイムが記録されていく中、Q1をトップタイムで通過したのは地元九州出身の井口卓人がアタックし、早々にピットに戻ったSUBARU BRZ R&D SPORT。2番手にはARTA CR-Z GTが続き、3番手には2014年仕様導入緒戦のTWS LM corsa BMW Z4が続いた。一方、昨年表彰台獲得のWAKO'S Exe Aston Martin、2連勝中のグッドスマイル 初音ミク Z4、上位進出の前評判があったSTPタイサンGAIA POWER GT-RなどがQ1敗退を喫することとなった。
続いてコースオープンとなったGT500クラスのQ2だったが、開始直後はEpson NSX CONCEPT-GTが周回するのみ。残り7分というところで、続々と他の車両がタイムアタックに向けてコースインしていった。
1〜2周のウォームアップの後、チェッカーに向けて続々とタイムが記録されていくが、残り1分30秒ほどというところで国本雄資がドライブしていたENEOS SUSTINA RC Fが、午前中にDENSO KOBELCO SARD RC Fがコースアウトしたのとまったく同じ形でコースアウト。タイヤバリアにクラッシュし、その時点で赤旗となってしまった。
GT500のQ1は、残り3分というところで再開。赤旗提示時にアタックを完了していなかったマシンたちが一気にコースインしていく。ただ、ウォームアップは1周のみとなったため、やや厳しいアタックに。とは言え、ここで平手晃平のZENT CERUMO RC F、塚越広大のKEIHIN NSX CONCEPT-GTがタイムアップ! ZENTとKEIHINがQ2進出を獲得した。
トップでQ1を通過したのは、柳田真孝がアタックしたS Road MOLA GT-R。2番手にMOTUL AUTECH GT-Rが続き、GT-R勢がワン・ツー。3番手にはKeePer TOM'S RC Fが続いた。NSXコンセプト-GT勢はRAYBRIG NSX CONCEPT-GTもQ1突破を果たし、2台がQ2進出となっている。
Q2:
10分間のインターバルに続いてスタートしたGT300クラスの予選Q2。コースオープンとともにQ1突破を果たした各車がアタックを展開していくが、まずは織戸学駆るマネパ ランボルギーニ GT3がレコードタイムをブレイクする。
そのタイムをまず上回ってきたのは、星野一樹駆るB-MAX NDDP GT-R。さらにそのタイムを高木真一駆るARTA CR-Z GT、さらに佐々木孝太のSUBARU BRZ R&D SPORTが上回る。JAF-GTの2台は圧倒的なタイムでFIA-GT3勢にマージンを築いていくが、ARTAは最後にBRZのタイムを上回るべく再度アタックに突入する。しかし、セクター1〜2でタイム更新を果たすものの、セクター3で前走車に遭遇してしまいタイムアップはならず。SUBARU BRZ R&D SPORTがポールポジション獲得となった。
続くGT500クラスの予選Q2では、コースオープン直後は誰もコースインせず。残り7分前後というところから、ジェットコースターストレート先で激しく火花を飛ばすニッサンGT-R勢を先頭にアタックへ向かっていった。
激しいアタック合戦の中、1分34秒523というタイムをマークしたのはロニー・クインタレッリが駆ったMOTUL AUTECH GT-R! 0.2秒差で本山哲のS Road MOLA GT-Rが続き、ニッサンGT-R×ミシュランという組み合わせの2台がワン・ツーを占める結果に。3番手には立川祐路駆るZENT CERUMO RC Fが続いたが、トップ2とは1秒の差がつくこととなった。ホンダNSXコンセプト-GT勢の最上位は、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの6番手。ライバル勢との差はかなり縮まっていると言えそうだ。