スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは8日、11月22日〜23日に開催されるJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPから適用されるクラスII(GT300クラス)の参加条件を発表した。FIA-GT3車両のうち5車種が変更を受けている。
今季のシリーズ戦も終わり、残すは特別戦JAF Grand PrixのみとなったスーパーGT。今回のJAF Grand PrixではGT500クラス、GT300クラスそれぞれのスプリントレースとなるが、GT300クラスではFIA-GT3規定の多くの車種が参加条件の変更を受けることになった。
今回変更を受けるのは、マクラーレンMP4-12C GT3、ニッサンGT-RニスモGT3(13年モデル)、アウディR8 LMSウルトラ、メルセデスベンツSLS AMG GT3、アストンマーチンV12バンテージGT3という5車種。マクラーレン、メルセデスはそれぞれBoPが5kg増え、車両重量が5kg増加。マクラーレンは最大過給圧がやや増えている。ニッサンGT-R、アストンマーチンはそれぞれBoPが10kg増え、車両重量が10kg増となった。
大幅な変更となったのは、Hitotsuyama Racingが使用するアウディ。車両重量がBoPにより5kg増加し1295kgとなるが、エアリストリクター径がこれまでの44.0mm×2から49.0mm×2と5mm増加し、大きなパワーアップが見込める方向となっている。
今回の変更についてGTアソシエイションに聞くと、これまでGT300クラスに参加するFIA-GT3規定車両は、ヨーロッパで開催されているFIA-GTシリーズのBoPをそのまま使っていたものの、第7戦オートポリスでGTエントラント会議が開催され、来季以降のBoPについて会議がもたれたという。
その結果、FIA-GTシリーズとは若干数値が違うブランパン耐久シリーズ(BES)で使用されているBoPを、このJAF Grand Prixで使用することになったという。今回適用された数値はブランパン耐久最終戦ニュルブルクリンクで使用されたものだ。
来季のFIA-GT3車両のBoPについては、今季まで同様FIA-GTのものを使うか、BESのものを使うか等でさまざまな議論がもたれている。来季のGT300クラスを占う上でも、JAF Grand Prixの戦力図は重要なものになりそうだ。