2010年から続いている、DTMドイツツーリングカー選手権とスーパーGTの技術規則統合に向けた話し合いについて、GTアソシエイションの坂東正明代表は現在の状況について、課題となっているいる部分はありつつも、依然として交渉は継続中であると語った。

 今季から使用がスタートしたDTMの新モノコックは、車両外寸や基本のモノコックを統一化。DTMではこの技術規則をアメリカのグランダムや、アジアにおけるスーパーGTと統合し、同じシャシー、パーツで世界中で使用できるようにするべく、グランダムとスーパーGTと交渉を進めていた。

 この交渉については、JAF日本自動車連盟のマニュファクチャラー部会などを通じて交渉が続けられていたが、現在の状況について坂東代表は、「DTMが目指しているものは見えてきている。ただ、コラボするのはいいけれど、レースに対するスタンスの部分で、(ひとりのドライバーがスプリントで走るDTMと違い)スーパーGTではふたりが乗り、GT300クラスと混走する部分がある。日本のファンに受け入れられているその部分を崩すつもりは我々はなくて、そこでまだ課題がある」と語る。

「また、各自動車メーカーやタイヤメーカーなど、多く人に協力してもらってシリーズをやっている。その前で、(DTMが狙うひとつのワンメイクタイヤやパーツの共通化など)ひとつにまとめるということは無い」と坂東代表は、さまざまな部分でのマルチメイクが魅力のひとつであるスーパーGTのスタンスを崩すことはないとした。

 坂東代表は、日本のモノ作りや、技術競争の部分、またハイブリッドなど未来に向けた技術開発など、日本の技術力を高める部分は大事にしつつ、その上でDTMとの交渉は、「一緒にできる部分はもちろん協力していきたい」というスタンスだという。実際に、DTM開幕戦ホッケンハイムではGTアソシエイションのスタッフがサーキットを訪れ、新たな内容を話したという。

 一方で、第1戦岡山の記者会見でも坂東代表は「もしDTMの車両がスーパーGTに出るなら、性能調整で参戦を受け入れたい」という意向を示したが、今回の会見でも「もしDTMのクルマが来年から来るのであれば、我々がかけるBOPに納得するのであれば出てもらえればと思う」と語っている。

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