ホンダの歴代レーシングカーを紹介し、そのレース活動の系譜を振り返る特設サイト『Honda Racing Gallery』で、新たにマクラーレンMP4/5・ホンダが紹介されている。
Honda Racing Galleryでは、ツインリンクもてぎ内の『Honda Collection Hall』に所蔵されているマシンを中心に、『Racing on』と『F1速報』による高品質な写真と、当時のエピソードを交えた解説記事で様々な歴代マシンの魅力を伝えている。
今回新たに紹介されたのは、1989年に活躍したマクラーレンMP4/5・ホンダ。前年のマクラーレンMP4/4・ホンダが16戦中15勝を挙げていることからその功績の影に隠れがちなMP4/5だが、こちらも年間16戦中10勝をマークした紛れもない名車だ。この年からターボエンジンが禁止となり、自然吸気エンジンでの仕切り直しを迫られたマクラーレン・ホンダだったが、新たなエンジンで臨んだこのシーズンもチームは“最強”を誇った。
フェラーリがセミオートマチックトランスミッションを採用するなど革新策を採ったのに対し、MP4/5は保守的になったとも言われるが、解説では当時のマクラーレンの人事などもふまえながらそうした設計になった理由も考察。また、この年に表面化したアイルトン・セナとアラン・プロストの確執の変遷も追っている。
撮り下ろしの写真には、プロストのドライブしたカーナンバー2のマシンが収められており、外観はもちろん、コクピットやエンジン、記された内容からチーム内の激闘が窺い知れるシャシープレートなどの詳細を見ることができる。
■Honda Racing Galleryはこちら
http://www.honda.co.jp/Racing/gallery/1989/01/