August 4 2013, RACE
Honda Indy 200 at Mid-Ohioミッドオハイオ
チャーリー・キンボールがキャリア初勝利
Honda インディV6ターボは1-2-3フィニッシュで今季7勝目
佐藤琢磨は22位フィニッシュ
2013年8月4日(日)・決勝
会場:ミッドオハイオ・スポーツカー・コース(全長2.258マイル)
天候:快晴
気温:20~21℃
2013年IZODインディカー・シリーズの第14戦が、アメリカ東部のオハイオ州コロンバス近郊のミッドオハイオ・スポーツカー・コースで開催され、インディカー・シリーズ参戦3年目のチャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)が、キャリア初優勝を達成しました。
晴れわたった空に穏やかな風、そして8月のオハイオとしては珍しく気温のあまり高くないコンディションのもと、スタート前にはアキュラNSXのプロトタイプがデモンストレーションラップを行い、サーキットが大いに盛り上がったところで90周のレースにグリーンフラッグが振り下ろされました。90周にわたる激しいハイスピードバトルの幕が切って落とされたのです。
今年はレース距離が昨年から5周長くなり、だれもが3度のピットストップでゴールを目指すと考えられていました。ところが、予選上位のドライバーたちの多くが、2ストップで走りきる作戦に打って出たため、レース序盤のペースはさほど速くないものになりました。
予選5番手から1つポジションを上げて4番手を走っていたキンボールは、上位3人が燃費セーブをしながらの走行を続けるのを見て、それよりも速いペースで走行する自信を得ました。彼とチームは3ストップに作戦を切り替え、20周目に1回目のピットストップを行いました。そして、目の前を走るドライバーがいないスペースを手に入れたキンボールは、速いペースで走り出しました。
2回目のピットストップまでにトップに躍り出たキンボールは、同じく2ストップ作戦を採用したシモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)との一騎打ちへと突入し、いったんは順位を逆転されましたが、終盤のバトルでトップを奪い返し、5秒以上の差をつけて堂々たる初勝利のチェッカーフラッグを受けました。
パジェノーは、72周目に行った3回目のピットストップで、キンボールからトップを奪いましたが、タイヤが温まりきるまでに、先に最後のピットストップを終えていたキンボールが急接近してきて、レースリーダーの座を奪い返していきました。それでも、パジェノーは今季2度目のトップ3フィニッシュで、9度目のトップ10フィニッシュで2位表彰台に上りました。
予選6番手だったダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、3ストップで戦ったドライバーたちの中でのトップとなる3位でゴールしました。これにより、HondaドライバーがHondaインディ200・アット・ミッドオハイオの表彰台を独占。これで、Honda インディV8エンジンは、第11戦ポコノから4連勝。勝利数を7へと伸ばしました。全19戦のシリーズが14戦を終えたところで、ライバルのシボレーと優勝数で並びかけました。
トラブル多発のプラクティスによって予選16番手と厳しい位置だった佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、決勝向けのマシンセッティングでも大きな躍進を遂げることができませんでした。それでもピットストップでウイングやタイヤのセッティングを変更して、マシンを少しでも速くするようにトライし、22位でゴールに到達しました。
次のシリーズ第15戦は、アメリカ大陸を西へ横断し、カリフォルニア州サンフランシスコ郊外のソノマ・レースウェイで開催されます。
コメント
チャーリー・キンボール(優勝)
「チームがとてもいいマシンを用意してくれました。今日の私たちのマシンは本当に速く、チームが求めるラップタイムで周回を重ね続けることだけが私の仕事でした。最初は1分7秒5を保つよう指示され、私は何ラップかで1分7秒1を記録することができました。すると今度は、ピットが1分6秒台に入れることが可能かと尋ねてきましたので、私は自らの限界をプッシュして走りました。3ストップは最初から決めていた作戦ではありませんでした。序盤の先頭グループのペースを見て判断しました。彼らの後ろではなく、クリーンエアを浴びて走れば、私たちには十分なスピードがあると確信していたからです。2番手につけていたシモン・パジェノーも私たちと同じような作戦を採用していました。私は一度、非常に悪いタイミングでトラフィックに追いついてしまい、それが原因でシモンが私の前にピットアウトしてくる事態になりました。しかし、先にコースに復帰していた私には勢いがあり、優勝へとつながるパスを実現することができました。チーム全体が力を発揮してくれたことで、最高の週末になりました。予選前のプラクティスでアクシデントを起こしましたが、バックアップマシンをチームが用意してくれたおかげで、予選で上位のグリッドを手にすることができました。それが今日の優勝につながったと思います」
佐藤琢磨(22位)
「グリップ感がなく、マシンのバランスもとても悪かったため、とても厳しいレースになっていました。路面コンディションが変化していく中、部分的に自分たちが速さを発揮できるところがあり、バランスが向上したときもありました。しかし、周りと比べると相対的にスピードが伸びていかず、終始非常に苦しいバトルを戦い続けていました。ピットストップではウイングやタイヤの内圧といったセッティングの変更を重ねましたが、期待した通りにスピードが伸びることはありませんでした。苦しい戦いでも学べたことはありました。しっかりとデータも残っています。次もロードコースサーキットでのレースなので、じっくりとデータを見直して、2回のテストを行い、今の状況を克服したいと思います」
アート・セントシアー|HPD社長
「今日の私たちの勝利により、マニュファクチャラータイトルをかけたポイントバトルは完全なイーブンに戻りました。残るレースは5戦ですが、今までとは明らかに違った戦況となっています。何千人ものHondaサポーターたちが見守る中で、私たちは最高の結果を手にすることができました。本当にたくさんのHondaアソシエイツが今日のレースを見に来てくれました。初勝利を飾ったチャーリー・キンボールにおめでとうと言いたいです。今日のレースではチームによって作戦が異なり、目覚しいスピードをみせ続けたドライバーとチームが勝利をつかむという、見応えのある戦いになりました。そして、Schmidt Motorsportsは、注目を浴びる強豪チームへと着実に成長を遂げています。シモン・パジェノーの力強いパフォーマンスも賞賛に値すると思います」
