HRTが5日、2012年のF1マシン「F112」を発表し、これで今シーズンのF1に参戦する12チームの新車がすべて出揃った。
イギリスで行われたマルシャの新車発表から数時間、新しいHRT F112は、チームの地元スペインのカタルニア・サーキットで報道陣に公開され、撮影用のフィルミングデイを利用して最初のラップを記録した。
チームは当初、最後のバルセロナテストで新車をデビューさせることを計画し、期間中はパドックにもモーターホームを構えていたが、4日目の最終日もついにF112を走らせることはできなかった。
この日も夕方まで走行準備が遅れたものの、チームは懸命の努力によってなんとか新車をコースインさせることに成功。F112のステアリングを握ったナレイン・カーティケヤンは、チームメイトのペドロ・デ・ラ・ロサらが見守るなか、慎重にシェイクダウン走行を行った。
F112は今季多くのマシンが採用している段差ノーズと一新されたカラーリングが特徴的。エンジンは引き続きコスワースからの供給を受け、ウイリアムズ製のギヤボックスを搭載する。
また同チームから供給を受けるKERSについては、シーズン序盤は搭載しないものの、マシンはKERSを見越した設計がなされている。