HRTのチームオーナー、ホセ・ラモン・カラバンテが、2011年に向けて現在大勢のドライバーたちと交渉中であり、ドライバーラインナップは変更する見込みだと述べた。
トヨタとの契約が流れ、チーム売却のうわさも出たHRTだが、22日、スペインのMarca紙に対してカラバンテは、チームが来季F1に参戦するのは確実だと断言したとautosport.comが伝えた。
HRTは当分の間F1に参戦する見込みかと聞かれ、カラバンテは「もちろんそう確信している。それは明らかだ。マシンは間違いなくグリッドに並ぶ」と答えた。
彼はF1参戦は長期的なプロジェクトであり、少しずつ前進していきたいと述べた。
「前進し続けたい。今後数年において、チームを少しずつ強化していき、ここまでの成果からさらに一歩前に進みたい」
「長期的なプロジェクトだ。我々は学び続け、2、3年でプロジェクトを強化できるかどうかを見極めたい。最初からそう考えていた」
HRTは数人のドライバーと交渉を行っており、たくさんの選択肢を持っていると、カラバンテは言う。今年同チームは、カルン・チャンドックとブルーノ・セナのペアでスタートしたが、その後ドライバーを何度か変更、山本左近、クリスチャン・クリエンを走らせた。カラバンテは、来季はドライバーラインナップを変更するつもりだと述べている。
「(ドライバーラインナップの)変更はあるだろう。さまざまなドライバーたちと話をしている。5、6人と交渉している。我々は急いではいない」
「1月まで何も発表はしないだろう。どの選択肢がベストかを見極めているところなのだ。たくさんの可能性があるが、マシンと同様、最も信頼性の高いドライバーを走らせたい」
来季の目標は、トロロッソやフォース・インディアのすぐ後ろの位置につけることだと、カラバンテは述べた。
「(2011年に向けては)現実的にならなければならない。今年のポジションから一歩前に出たい。そういうことだ。上位に行くというのは夢であり、理想の話だ。入賞もとても難しいだろう。だが、トロロッソやフォース・インディアといったチームのすぐ後ろにつけたい」