HRTは、マレーシアGPで今季用の新しいフロントウイングを初めて使用することを明らかにした。チームはそれによってパフォーマンスが向上し、予選を通過できることを期待している。
開幕戦前に新しいウイングがFIAのクラッシュテストに通らなかったため、HRTはオーストラリアGPでは2010年型のウイングを使用した。チームは予選で107パーセントルールに引っかかり、決勝進出を果たせなかった。
しかしチームはマレーシアGPでは新しいウイングを使用するということで、ビタントニオ・リウッツィはこれによって1周あたり0.7秒の効果が見込めると考えている。
「(新しい)フロントウイングを使えるはずなので、とてもモチベーションが高まり、前向きな気分だ」とリウッツィはセパンのパドックで木曜にコメントした。
「明日のセッション開始前に(ウイングが)届くはずだ。新しいパーツがたくさん到着する。オーストラリアよりもずっといい状態で戦えると思う」
「決勝に出られるという保証はできないけれど、ヴァージンとの差を縮め、彼らにかなり近いところまで行けるはずだ。マレーシアは107パーセントルールにおいて最も不利なコースだが、もし僕らが予選を通過できなかったとしたら、他のチームも苦戦するだろうと確信している。僕らのペースは大きく向上し、ライバルたちとのギャップはかなり縮まるだろうからね」