カナダとアメリカの投資家グループがHRTを買収し、「スコーピオン・レーシング」という名称でF1にエントリーしようとしていることが明らかになった。ただ、グリッドに加わるのは2014年まで待たなくてはならない可能性が高い。
F1に3年間参戦したHRTだが、昨年末に破綻した。FIAは11月に2013年F1のエントリーを締め切り、HRTは今季エントリーリストには掲載されていない
スコーピオン・レーシングがHRTを買収するための交渉は、かなり進んだ段階にあるという。
スコーピオン・レーシングのバックにいる投資家グループは、数日のうちに買収計画の精査を完了することを望んでいる。つまり、彼らの計画の実現可能性は今週末には明らかになるものとみられる。
スコーピオン・レーシングは、シルバーストンをベースに、アップデートしたHRT F112にコスワースエンジンとウイリアムズ製のギヤボックスを載せて、F1に参戦したいと考えているようだ。
エクレストンはこの計画を知り、先週末、スコーピオン・レーシングに対して以下のような手紙を送っている。
「HRT社の買収は完了しましたか? もしそうならば、彼ら(FIA)はあなた方を受け入れる可能性があります」
しかし一方で、Sporting Lifeによると、エクレストンは「少々遅すぎた」とも語っているという。
「私は彼らと話をし、FIAと連絡をとってエントリーについて尋ねてみなさいと言ったんだ」とエクレストン。
「彼らはHRTからすべて買い取り、会社を創設し、エントリーを求めたいと考えている。ただ、私の考えではそれが実現するとは思わない。すべてが少し遅すぎたんだ。たぶん、来年ならできるだろうが」
FIAはこれまでスコーピオン・レーシングから実質的には何の連絡も受けていないことを認めており、話が具体的になるまではこの問題について検討しないものとみられる。