インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)の役員を務めるトニー・ジョージが、IMSの取締役会に辞表を提出したことが明らかになった。
インディ・レーシング・リーグの創設者でもあるトニー・ジョージは、昨年6月にIMSのCEOを解任された後も、取締役として留まっていたが、今回IMSなどを含めた関連会社との関係をすべて断ち切り、今後はビジョン・レーシングのチーム運営に専念するという。
「家族のひとりとして、彼が去るのはとても悲しい」と語るのは、トニー・ジョージの母親であり、IMS取締役会長を務めるマリ・ハルマン・ジョージ。「思いとどまるように説得しましたが彼の意思は強く、尊重せざるを得ませんでした。以前にCEOを務めてきたことも含め、これまで果たしてきた多大な貢献に感謝するとともに、今後の成功を祈りたいと思います」
さらに、ハルマン・ジョージは「我が社の財政は健全であり、景気後退の影響を最小限に抑えています。IMS取締役社長兼CEOのジェフ・ベルスカス、ハルマン&カンパニーの会長およびCEOを務めるカート・ブリントンともに、この困難な時期を乗り越えようと素晴らしい仕事をしてくれています。大変な時期ですが、多くの決断を下したことによって、我が社は将来に向けて準備が整いつつあるのです」と語っている。