IRL第5戦の予選が5月30日、ミルウォーキーの1マイルコースで行われ、チーム・ペンスキーのライアン・ブリスコーがポールポジションを獲得。チームメイトで前週のインディ500覇者、エリオ・カストロネベスは予選アタック中にクラッシュ、グリッド最後尾から決勝を迎えることとなった。武藤英紀(AGR)は6番手タイムをマークした。

 ブリスコーは予選4ラップアタックで1分26秒7966、アベレージスピード時速168.394マイル(およそ271.0km/h)をマーク、キャリア5回目、今季初のポールを獲得した。
「昨年ポールをマークしたグラハム・レイホール(NHR)のタイムを上回ったことがわかったとき、これはいい結果が得られそうだと感じた」とブリスコー。「クルマはよかったのだけど、あとに走るチームメイトと、ターゲット(チップ・ガナッシ)の連中が気になったが、ありがたいことにこのタイムは破られなかった」。

「去年は11番手からスタートして勝てたけど、先頭からのスタートは序盤の混乱に巻き込まれずにすみそうだ」。一方、「後方からの追い上げで彼は勝っていることが多いので、決勝では彼をミラー越しに見るようにしていたい」とチームメイトのカストロネベスが後方にいるとしても、彼がトップ争いにからんでくると警戒している。
 そのカストロネベスは「あのときは攻めていた。クルマが少し挙動を乱して、立て直せそうだったのだが、滑ってウォールを沿いにヒットしてしまった。それで予選はおしまい、残念だった」とセーファーバリアに当たった時のことを振り返った。

 2番グリッドのレイホールは時速168.117マイル(およそ270.6km/h)を記録、ポールを獲得したセント・ピーターズバーグ、カンザスに続くフロントロー獲得。「アタック最終周に大きく挙動を乱してその前のタイムより0.3秒ばかり遅くなってしまった。これがなければポールが獲れていたと思う。それは残念だけど、皆はよくやってくれて、チームはコンペティティブだ」。
 3番手にはインディ500の単独クラッシュで肋骨と足に打撲を負って治療中のトニー・カナーン(AGR)が入った。その隣の4番手にはスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ)がつけている。

「足を引きずったりはせずにこうして歩けるのだけど、この週末はタフになりそう。AGRのチームの皆、セーフティークルー、自分のトレーナーのライアン(ハーバー)には感謝しないとね。こうしてレースに出られるのだから」とカナーンは改めて感謝の気持ちを述べている。

 5番、6番グリッドにはマリオ・モラエス(KVレーシング)、武藤英紀。ダニカ・パトリック(AGR)、ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ)が続くオーダーでのトップ8グリッドとなった。
 また、スタントン・バレット(チーム3G)はプラクティスでのクラッシュ後、マシンをファクトリーのあるインディアナポリスに持ち帰り、次戦に向けてリペアをするという判断をチームが下したため、予選を走行せず、決勝にも不出場ということになった。

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