JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPは12日、GT500クラスの決勝レース1が行われ、ポールスタートのロニー・クインタレッリ駆るS Road MOLA GT-Rが、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ駆るカルソニックIMPUL GT-Rとの接戦を制し優勝を飾った。3位は最終周で逆転をみせた脇阪寿一のD'STATION KeePer SC430が入っている。
ドラマチックな幕切れとなったGT300の決勝レースの後、さらに気温が下がった状態で迎えたGT500の決勝レース1。迎えたスタートでは、ポールスタートのロニー・クインタレッリのS Road MOLA GT-Rが1コーナーを制し、大嶋和也のENEOS SUSTINA SC430、さらにジョアオ-パオロ・デ・オリベイラのカルソニックIMPUL GT-Rと続く。
一方、好スタートを決めたに見えた小暮卓史のウイダーHSV-010だが、1コーナー立ち上がりで接触があったかスピンオフ。また、スタートでは7番手スタートの小林崇志のARTA HSV-010が大きく遅れてしまった。また、2周目には平手晃平のZENT CERUMO SC430が、片岡龍也のWedsSport ADVAN SC430と接触しスピン。ポジションを落とした。
トップのクインタレッリは、ミシュランタイヤの発熱性を活かし序盤から大きくリードを広げていく。その後方では、4周目の最終コーナーで2番手大嶋をオリベイラをパス。大嶋にはさらに4番手に上がっていたブノワ・トレルイエのMOTUL AUTECH GT-Rが接近していくが、6周目の13コーナーでタイヤにトラブルが発生したかスローダウン。ピットに戻ることに。また、その直前にはビヨン・ビルドハイムのADVAN KONDO GT-Rもストレートでパーツが飛び、マシンを止めた。
3番手大嶋には、今度はアンドレ・ロッテラーのPETRONAS TOM'S SC430が接近。8周目の最終コーナーでインを差すと、一気に大嶋を突き放していった。大嶋はさらに11周目に脇阪寿一のD'STATION KeePer SC430にもかわされ、ズルズルとポジションを落としてしまう。
先頭を走っていたクインタレッリのS Road MOLA GT-Rだが、12周を過ぎる頃になると少しずつオリベイラとのギャップが近づき始める。さらに、3番手ロッテラーには4番手脇阪が急接近。GT-R同士のトップ争い、そして昨年までのチームメイト同士による表彰台争いに注目が集まった。
脇阪とロッテラーのバトルは18周目のダンロップコーナーからプリウスコーナーあたりまでサイド・バイ・サイドで展開される。さらに翌周の1コーナーでも接触しそうなほどのバトルを展開。一方のGT-R同士の先頭争いは、クインタレッリが確実にマシンをコントロールし、オリベイラにつけ入るスキを見せず。
トップのクインタレッリはそのままオリベイラを抑えトップでチェッカー! 一方、ファイナルラップのヘアピンでは寿一が思いきってインに飛び込み、軽い接触をみせながらロッテラーをパス! 今季なかなか成績に結びつかなかったうっぷんを一気に晴らす巧みな技をみせ、3位表彰台を獲得してみせた。
4位はロッテラー、5位には接触のスピンからハイペースでリカバリーをみせた平手となった。
