元F1ドライバー、マーティン・ブランドルは、2010年F1ではKERSと給油がなくなることで、F1のエキサイティングな面や予測不可能な部分が失われてしまうとして、この変更を残念がっている。
来季F1では給油は正式に禁止され、KERSに関しては、チームの自主的な協定により、使用されなくなる見込みだ。
現在BBCでF1コメンテーターを務めるブランドルは、KERSが撤廃されるとF1は今年ほどエキサイティングではなくなると考えている。
「チーム間の自主協定によって、来季はKERSは使用されない。そのため、1コーナーまでのパフォーマンスや直線スピードが異なることで生じるエキサイティングな状況が、2010年には見られなくなる」とブランドルはBBCのコラムにおいて記している。
また、ブランドルは、レース中の給油がなくなることで、戦略の多様性がなくなり、レースの予測不可能さが失われてしまうと予想している。
「来年のF1は給油がなくなり、戦略の面白さや不確実性のレベルが下がってしまうだろう」
「時々給油に問題が起こることもあるし、チームはレース中に戦略を変えて、燃料の量を少なくしたり多くしたりすることもできる。私はこの予測不可能な部分が気に入っていた」
「来年は全員がフルタンクでスタートするので、一番効率のいいエンジンを持っているのはどこか、重いマシンでハンドリングがよく、ブレーキの耐久性が高いのはどこか、それが勝負のカギになってくる」
「タイヤ交換のためにピットストップがあるから、それによって多少は戦略的な部分は残るだろうが、KERSを廃止し、給油をなくすことで、F1のレースはいくぶん予想可能なものになってしまうだろう」