LEON RACING

2015 AUTOBACS SUPER GT
Round.8 IN MOTEGI 250km RACE

ガチンコ勝負の最終戦。チームの強さを確信。

11/14(土)公式練習 8:50~ 予選 14:00~ 天候:雨 路面:ウエット

■公式練習 8:50~ 気温11℃ 路温13℃ 路面Wet
 2015年のスーパーGTはこれが最終戦。ここでは各車ポイントと共に加算されていたウェイトハンデが降ろされLEON SLSも重たいウェイトから解放された。最終戦は全車ハンデなしのガチンコ勝負となる。
 前日までの晴天と打って変わり分厚い雲が雨を降らせる。チームは車両にウエットセットを施しコースへと送り出す。セッション開始すぐはコース上に川が出来るなどコンディションは悪く、思ったようにタイムを伸ばすことが出来ずにいたが変化する路面状況に対応し入念にセットアップを続け、10番手の1'57.395で公式練習を終えた。ツインリンクもてぎの特徴のストップアンドゴーでは、瞬発力のあるハイブリッド車両やコーナリングを得意とするJAF-GT・マザーシャーシ勢が速い。

■公式予選 Q1 14:00~ 気温13℃ 路温16℃ 路面Wet
 路面状況は変わらずフルウェット。セッション開始と共に蒲生選手がコースイン。セッションを通して大きなアクシデント等はなく、各車淡々とタイムアタックを続けていく。低い路面温度と雨量によりタイヤの熱入れに苦労したが、6周目に8番手タイムを記録。

 しかし残り時間が少なくなっても各車アタックを続けており、Q1突破の条件である13番手を隔てて激しい戦いが繰り広げられた。車両が通過する度タイムシートが変動する激しい予選のなかでLEON SLSは1'59.041のタイムで12番手。蒲生選手は前戦の屈辱を晴らしQ1突破となった。

■公式予選 Q2 14:45~ 気温13℃ 路温16℃ 路面Wet
 蒲生選手からのインフォメーション・路面状況を考慮し、マシンに微調整を施し黒澤選手はQ2へ向かう。回復しない天候・温まらないタイヤに苦しめられながらも2周目に2'06.341を記録。通常であればここから着実にタイムを縮めることが出来る黒澤選手なのだが、惜しくも雨雲に見放される形に。雨脚は時間を追うごとに強くなり、タイムアタックを中断する車両も。

 黒澤選手も懸命にアタックを続行するが、ハンドル操作が利かないほどの雨にこれ以上のアタックは危険と判断し、アタックを終了する。結果、2周目のタイムがベストタイムとなり、10番手。明日の決勝は10番グリッドからのスタートとなる。

11/15(日) フリー走行 9:00~ 決勝 13:40~ 天候:くもり・小雨 路面:ドライ・ウエット

■フリー走行 9:00~ 気温15℃ 路温15℃ 路面Wet
 昨日の雨雲は減ったものの、路面は乾ききらずウエット。決勝に向けてセットアップを行い、両ドライバーともマシン・コースの状況を確認する。スタート前のウォームアップ走行では、路面も乾き始めドライタイヤも考えられる状況。決勝レースでもこの微妙なコンディションで行われることが予想され、ほぼ全てのチームがウェットタイヤを装着する中チームはドライタイヤでの走行を実施。トップタイムはウェット勢となったが、決勝レースに向けて重要な判断材料を手にすることが出来た。

■決勝 13:40~ 気温20℃ 路温20℃ 路面Wet→Dry
 2015年最後のレースは通常よりも50Km少ない250kmで行われる。読めない天候・刻々と変わる路面状況。奇しくも開幕戦の記憶と重なる。各チーム、グリッドウォークの時点でも最終的なタイヤ選択が決まらないなか、レース開始20分前に雨雲が我慢できなかったかのように突然雨を降らす。これにより全車ウェットタイヤでのスタートとなった。

 ファーストスティントを担当するのは黒澤選手。安定感のあるスタートで、難しいコンディションの中、ポジションをキープして戻ってくる。序盤、タイヤを労りながら走行し順位を落とすが、着実に周回を重ねる。

 時間の経過とともに雲が晴れ、時より日差しが差し込むようになり、徐々に路面は乾いてゆく。エンジニア・黒澤選手はドライに変わる路面の状況を判断し、19周目、滑り込むようにピットイン。タイヤをドライタイヤに変え、給油、ドライバー交代。スムーズなピット作業で蒲生選手をコースへと送り出す。レコードラインは乾いているが、少しでもラインを外すとウェット路面という綱渡りのような緊張感の中スピン・コースアウトをする車両を横目にLEON SLSは順調に周回する。

 ピットアウトからの5周後、GT500の車両がクラッシュしコース上にカウルが散乱するアクシデントが発生したためセーフティーカーが導入されてしまう。7番手を走行し、さらにジャンプアップをうかがうLEON SLSであったが、このセーフティーカー導入のタイミングで上位と半周以上のギャップを築かれてしまう。レースが再開され、ベストタイムを叩き出しながら走行するLEON SLS。順位を2つ上げ5位で周回を重ねる。終盤、後方からチャンピオンマシンが迫ってくるが、蒲生選手は一定の距離を保ち、縮めることを許さずLEON SLSは5位でチェッカーを受けた。

 LEON RACINGは皆様の応援・ご声援の下、ドライバーランキング 9位・チームランキング 7位で今シーズンを終えることが出来ました。1年間ありがとうございました。

※溝田 唯司エンジニア
最終戦・茂木は事前に公式テストがありましたが、そこでは上手く纏められず今回は大幅にセットアップを変更してマシンを持ち込みました。しかし、公式練習からウエットコンディションになり、十分な確認は出来ませんでした。今回も、前戦同様に蒲生選手でQ1に臨み、難しい状況でしたが見事に突破してくれました。Q2は、天候の悪化する中、黒澤選手が10番手。厳しい予選でした。

日曜日の朝もまだ雨が残っていましたが、天気予報では回復する方向でしたので、朝のフリー走行は昨日の復習などを行いました。レース前の8分間の走行が、急遽10分追加されましたがコース上は、雨は降っていないが濡れた状態で殆どの車がWETタイヤを選択する中、DRYとの差を確認するためDRYタイヤで行きました。気温、路面温度、タイム差などを確認して、スタートはWETタイヤを選択、黒澤選手で行くことにしました。スタートして、暫くはポジションキープで進み路面が乾き始めた19Lap目にDRYで行けると判断してピットインをして、給油・タイヤをDRYタイヤに変え、蒲生選手を送りました。他の300チームがピット作業を終えるまでにハイペースで走る事が出来、いくつかポジションアップする事が出来ました。途中、セーフティーカーが入り再開後も、ペースは落ちず5番手に上がった所で、4番手には追い付かないと判断しブレーキ、タイヤをセーブする様に指示しました。レース後半、10号車とのバトルもありノーハンデの最終戦で今年のチャンピオンを抑える事が出来たのは、チームとして自信を持てたと思います。

※黒澤 治樹選手
最終戦・茂木は勝つ事だけを考えて走りました。ドライでは速さを見せることが出来ましたがウエット路面では少しスピードが足りませんでした。データーを取る必要性があると感じました。今年も結局勝つことが出来ずとても悔しく思います。シーズオンオフに何が足りなかったかを考え、行動して、チームとしてもドライバーとしても、もっと力を付けていきたいと思います。

一年間、多大なサポートを本当にありがとうございました。

※蒲生 尚弥選手
雨量が多いとなかなかタイヤが温まらず、グリップが低くて苦労しましたが、雨量が少なくなるとペースを上げていける車の状態でした。
決勝中に路面が乾き、週末を通して初めてドライタイヤを履きましたが、非常にマシンの調子が良く、前の車をすぐに抜くことが出来ました。4位とは、SCのタイミングで大きく差をつけられてしまったので無理をせずポジションをキープしてゴールしました。

1年間通して学んだことを、生かして走れたので、良いレースができたと思います。シーズン通しての熱いご声援ありがとうございました。

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