フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)が、独自シリーズ立ち上げに関し、MotoGPの商業権所有者であるドルナ・スポーツSLと交渉しているとの報道を、ドルナのCEO、カルメロ・エズペレータが否定した。
FOTAは、来季F1へのバジェットキャップ導入に関して今もFIAと合意に至っておらず、ウイリアムズとフォース・インディアを除くメンバーチーム8チームは、2010年F1へのエントリーを条件付きで申請している。このまま両者が解決策を見いだせなければ、チーム側が独自シリーズを立ち上げる可能性も出てきている。
そんな中、FOTAはライバルシリーズの運営に関しエズペレータに打診したと、スペインメディアが報じた。
しかしエズペレータはこの報道を否定し、自分はMotoGP以外のことを手がけるつもりはないと述べた。これによって今回の話は、FOTAがFIAとの交渉を有利に運ぶための手段として出てきたものであるとの見方もなされている。
エズペレータと仕事上の近い関係を持つ、ある人物は、英クラッシュネットに対し、そうであっても驚かないと話した。エズペレータはバーニー・エクレストンを崇拝しており、彼の不利になることは絶対にやりたがらないだろうということだ。エクレストンは、1990年代にインターナショナル・ロードレーシング・チームズ・アソシエーション(IRTA)が離脱を企てた際、現在MotoGPを運営するドルナ社の支配をエズペレータが取り戻せるよう尽力した。
エズペレータの可能性は消えたが、代わってFOTAの新シリーズに関して、スペインの出版業者でありダカール、ワールドシリーズなどをオーガナイズするジェイム・アルゲルスアリ(ルノー・ワールドシリーズの同名ドライバーの父親)、過去にGT、GTオープン、、F3に関わったファン・ペレジャというふたりのスペイン人の名前が浮上している。
