NASCAR SPRINT CUP SERIES
Sprint Showdown & Sprint All-Star Race
開催日:5月19日
オールスター戦に5台の“トヨタ カムリ”が出場
カイル・ブッシュが4位
5月19日(土)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイでNASCARのオールスター戦となる「Sprint All-Star Race」と、その出場権を賭けたレース「Sprint Showdown」が開催された。
オールスター戦はポイントのかからないエキシビジョンレースながら、優勝賞金の100万ドルを目指し、毎年激戦が展開される。また、翌週には同じシャーロットでシリーズ最長の600マイルレースが行われることもあり、データ収集やセッティングにおいても重要なレースとなる。
オールスター戦への出場権は、2011年及び2012年のスプリント・カップ・シリーズ戦優勝か、過去10年間のシリーズチャンピオン及びオールスター戦での勝者となっており、トヨタ勢では、優勝を果たしているカイル・ブッシュ、デニー・ハムリン、クリント・ボウヤーに加え、過去2度オールスター戦で勝利を挙げているマーク・マーティンの4名が条件を満たし、出場が確定。
上記の条件で選出された20名に加えて、「Sprint Showdown」での上位2台と、ファン投票で選出されたドライバーがオールスター戦に出走する。
今季のオールスター戦は、これまでの4セグメント制から変更され、初めて5セグメント制で争われる。20周ずつ4つのセグメントを戦い、最後の第5セグメントのみ10周。第5セグメントはスタート前にピットイン義務があるが、各セグメントの勝者が優位な前のグリッドからピットへ向かい、再スタートが切られるシステムとなった。
18日(金)、午後5時から「Sprint Showdown」の予選が行われ、2010年に同レースを制しているマーティン・トゥルークス・Jr.が最前列2番手を確保。9台の“トヨタ カムリ”が同レースに出走することとなった。
続く午後6時からは、通常の予選とは異なる、3周で4本タイヤ交換のピットストップ義務を課せられた予選が行われ、Ky.ブッシュが昨年に続きポールポジションを獲得。ハムリンが3番手につけた。
様々なイベントが行われるオールスターウィーク、19日(土)のShowdownの前には、レース優勝者がチェッカー後にタイヤを空転させるパフォーマンス『バーンナウト』のコンテストが行われ、ボウヤーが優勝を果たした。
午後7時41分に、1.5マイルオーバルを20周ずつの2セグメント、計40周(60マイル:約96km)で競われるShowdownがスタート。2番手スタートのトゥルークス・Jr.は最初のセグメントで2位をキープし、第2セグメントの再スタート後もバトルを展開したが、ポジションを守りきることができず4位でフィニッシュ。“トヨタ カムリ”勢はトップ2フィニッシュは果たせなかったが、ドライバーによるファン投票で、2000年のシリーズチャンピオンでもあるベテラン、ボビー・ラボンテが最高票を獲得し、オールスター戦出場の最後のキップを手にすることとなった。
午後9時22分に、90周(135マイル:約217km)で行われるオールスター戦がスタート。ポールポジションのKy.ブッシュは序盤首位を守ったが、惜しくも第1セグメントを2位で終了。第1セグメントを終え各車ピットへ向かう中、4位につけていたハムリンはコース上に残り、首位で第2セグメントのスタートを切った。
ハムリンも16周にわたって首位をキープしたが、ハンドリングの不調に見舞われ、2位で第2セグメントを終了。4本タイヤを交換し、10位で再スタートを切ったKy.ブッシュは、一時は5位まで浮上したが、やはりハンドリングに苦しみ、このセグメントは8位。第3,第4セグメントも“トヨタ カムリ”勢は中団に沈んだ。
最終セグメントでは、トヨタ勢で唯一のトップ10圏内につけていたKy.ブッシュが好ダッシュを見せ6位に浮上。その後も前走車をパスしていったが、残り周回数が少なく、それ以上の追い上げは叶わず4位でフィニッシュとなった。
次週はシリーズ戦に戻り、オールスター戦と同じシャーロット・モーター・スピードウェイでシリーズ最長の600マイルレースとなる第12戦が行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「最初のセグメントを制することができれば勝てると思っていたが、残念ながら望み通りには行かなかった。我々の“トヨタ カムリ”は、練習走行では絶好調だった。ほんの僅かなコンディションの違いや調整が大きく影響するようだ。本当によく働いてくれたチームクルーのためにも勝ちたかったが、叶わなかった」