NASCAR NATIONWIDE SERIES
第32戦 O'Reilly Auto Parts Challenge
開催日:11月5日
デニー・ハムリンが後方スタートから追い上げ2位フィニッシュ
11月5日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第32戦「O'Reilly Auto Parts Challenge」がテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
今大会は、今季“トヨタ カムリ”でネイションワイド・シリーズにフル参戦しているベテラン、ケニー・ウォレスにとって同シリーズ出場通算520戦目となり、シリーズの史上最多記録を更新する記念すべきレースとなった。
4日(金)2回の予選に続き、午後5時35分から予選が行われ、カイル・ブッシュが100分の4秒ポールポジションには届かず、それでも最前列2番手を確保。ジョーイ・ロガーノが3番手、ブライアン・スコットが7番手につけ、7台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
しかし、予選後に行われたキャンピング・ワールド・トラック・シリーズでカイル・ブッシュはロン・ホーナディ(シボレー)と接触しクラッシュ。この接触により、Ky.ブッシュは残りの週末のレース出場停止となり、デニー・ハムリンが代わって18号車をドライブすることになった。
5日(土)午後0時12分、1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。ドライバー交代したハムリンは規定により後方グリッドからのスタートとなった。
ハムリンが後退したため、2番手からのスタートとなったロガーノは、チームメイトのスコットと共に、オーバーステア症状に苦しみ、徐々にポジションダウン。一方で、ハムリンは後方から猛烈な追い上げを見せ、20周過ぎにはトップ15、30周目にはスコット、ロガーノに次ぐ11位へと浮上。前半はスタート直後以降イエローコーションが出ず、47周目あたりから各車グリーン下でのピット作業となり、このピットを全車終えた時点で、ハムリンは7位までポジションアップ。
その後6位に上がったハムリンは、91周目に出されたイエローコーション時のピット作業でも更に順位を上げ、5位で再スタート。一時は3位を走行するなど、上位争いを展開した。
119周目にこの日3回目のイエローコーションからの再スタートが切られてからは、再びイエローコーションが出ない展開となり、170周目前後で各車グリーンピット。ロガーノが最後までピットインを粘ったが、コーションは出ず、ロガーノも172周目にピットイン。
その後179周目にこの日4度目のイエローコーションが出されると、184周目の再スタートで好ダッシュを見せたハムリンが2位に浮上。189周目にも他車のクラッシュでイエローコーションとなり、レースは残り8周での再スタートとなった。
最前列イン側からの再スタートを切ったハムリンだったが、若干スタートダッシュで出遅れ、首位につけていたカール・エドワーズ(フォード)と、4位から好スタートを切ったトレヴァー・バイン(フォード)の先行を許してしまった。しかし、ハムリンは素晴らしい追い上げで195周目にエドワーズをパス。更に首位を逃げるバインをテール・トゥ・ノーズで追い上げたが、僅か0.142秒及ばず、2位でフィニッシュ。ロガーノが8位、スコットが12位。記念すべきレースとなったK.ウォレスも13位で首位と同一周回フィニッシュを果たした。
次戦第33戦は11月12日(土)、フェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー デニー・ハムリン:
「タフな一日だった。しかし我々は戦い抜き、最後は勝てるクルマにまで仕上がっていた。最後の再スタートでは、ベストなダッシュができたとは言い難い。アウトサイドの(フォードの)2台は優位なラインで我々を引き離し、追いつくまでに時間を要してしまった。最後は望み通りの、勝てる“トヨタ カムリ”で走れていただけに惜しい結果だ」