NASCAR NATIONWIDE SERIES
第5戦 Royal Purple 300
開催日:3月26日
カイル・ブッシュが終盤の逆転で今季3勝目!
3月26日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第5戦「Royal Purple 300」がオートクラブ・スピードウェイで開催された。
“トヨタ カムリ”は同コースでのネイションワイド・シリーズ戦で圧倒的な強さを誇っており、2008年以来負け無しの6連勝を続けている。
26日(土)10時10分から予選が行われ、このコースで過去1勝を挙げているジョーイ・ロガーノが4番手、過去4勝のカイル・ブッシュが7番手につけ、8台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
予選に続き、午後2時49分、2マイルオーバルを150周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
7番手からスタートを切ったKy.ブッシュは幅の広いコースで3ワイドでのバトルを展開しながら、序盤から着実にポジションをアップ。16周目には2位に浮上した。
一方、4番手スタートのロガーノは序盤、車両前部に不具合が発生し、7周目のイエローコーションでピットイン。修復のためにほぼ最後尾近くまで順位を落とすこととなってしまった。
その後、Ky.ブッシュはトップ5圏内を守っての走行を続けるものの、この日はケヴィン・ハーヴィック(シボレー)とカール・エドワーズ(フォード)の2台が速く、なかなか首位に立てない状況が続いた。
93周目にこの日5度目のイエローコーションが出され、全車ピットイン。しかし、その後はイエローコーションが出ず、残り20周を切ったあたりで各車グリーン下でのピットインを開始。135周目までピットインを引っ張り、その時点で首位に立ったKy.ブッシュはピットへ向かうと、ライバルが全車4本タイヤ交換を選択したのに対し、2本タイヤ交換のギャンブルに出た。
ピットの素晴らしい判断と作業で首位のまま、2位以下に5秒以上の差をつけてコースに復帰したKy.ブッシュだったが、追うエドワーズとハーヴィックは4本タイヤ交換の優位性も活かしてじりじりとその差を詰めてきた。
ファイナルラップには、タイヤの厳しいKy.ブッシュは第2コーナーでアウト側のウォールに軽くヒット。しかし、大きなダメージなく走行を続けたKy.ブッシュは後続の猛追を0.7秒差で振り切り、見事トップでチェッカー。前戦ブリストルに続き2連勝で今季3勝目を挙げた。これで“トヨタ カムリ”はネイションワイド・シリーズのフォンタナ戦7連勝。
序盤のトラブルでほぼ最後尾近くまで落ちながらも、素晴らしい追い上げを見せたロガーノが7位に入った。
次戦第6戦は4月8日(金)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「上手くいった。勝つためにはこの戦略が最良だった。なるべく短い距離を走れるようにラインを選んだ。そのために若干ラップタイムが落ち、首位争いから離れてしまった。最終ラップはアウト側のラインを取りすぎたために路面上のタイヤかすを拾ってしまい、オーバーステアでフェンスにタッチしてしまった。しかし、勝利には十分なマージンがあるのはわかっていた。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。クルーチーフにはいくら感謝してもし足りない。今日の勝利は彼のものだ」