NASCAR NATIONWIDE SERIES
第27戦 Kentucky 300
開催日:9月21日
4台の“トヨタ カムリ”がトップ10フィニッシュ
9月21日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第27戦「Kentucky 300」が米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで開催された。
年に2回シリーズ戦が開催されるケンタッキー。6月の大会は雨で途中終了となった。昨年の秋大会では、シリーズ初出場のドリュー・ヘリングが、デビュー戦にもかかわらず4位という好結果を残している。
今大会は、今季最後となる、ネイションワイド・シリーズ単独開催イベント。カップ・シリーズ戦は遠く離れたニューハンプシャー州ロードンでの開催のため、ブライアン・ヴィッカーズ1人を除いて掛け持ちのドライバーはおらず、シリーズレギュラーと若手ドライバーに加え、この週末レースのない、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズのドライバーも多くスポット参戦した。
20日(金)に2回予定されていた練習走行は、降雨のため1回目が途中終了、2回目がキャンセルとなった。このため、あまり練習走行の機会がないまま、21日(土)午後4時35分から予選が行われ、トラック・シリーズのレギュラーであるジョーイ・コールターが6番手、ヘリングが7番手、ヴィッカーズが10番手につけ、13台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
予選に続き、午後7時53分、1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
予選後に規定外の調整を行ったとして後方スタートを強いられたコールターにかわり、ヘリング、ヴィッカーズ、サドラーに11番手スタートのパーカー・クリガーマンが加わり、トップ10圏内を走行。
前夜の降雨もあり、25周目に設定されていたコンペティション・コーションで全車ピットへ向かうと、2本タイヤ交換作戦を採ったヴィッカーズとヘリング、サドラーの3台は3,4,5位へポジションアップを果たした。
20番手スタートのルーキー、アレックス・ボウマンもトップ10圏内を伺う位置まで浮上。前半戦はイエローコーションが多発する中で、各チーム様々なピット戦略を採り、順位が大きく入れ替わった。
118周目にこの日5回目のイエローコーションが出された後は40周以上に渡ってイエローコーションが出ず、最後まで走り切れる周回となった160周目あたりからグリーン下でピットを行う車両が出始めた。9位走行中のサドラーがグリーンピットを終え、ピットアウトしようとした162周目にクラッシュ車両によりイエローコーション。
この車両から出火したため、処理のため長いイエローコーションとなり、その間にコースに残っていた上位勢が最後のピットへ。残り20周強へ向け、ポジションとタイヤ交換の難しい選択が迫られる中、後方スタートから追い上げていたコールターが、タイヤを交換しないギャンブルに出て、5位へと一気に6ポジションアップ。4本交換し、3つポジションを落としたヘリングが6位、2本交換のヴィッカーズとクリガーマンがそれぞれ7位、9位、4本交換のボウマンが10位で再スタートとなった。サドラーはピットに入った車両の後方につくこととなり、14位へ後退。
再スタート直後からフィニッシュに向けての激しいバトルが展開され、イエローコーションが連発。188周目には、3ワイドのバトルから、ポジションアップを狙ったクリガーマンが行き場を失い、壁に激しくクラッシュ。トップ10圏内を走行していたクリガーマンだったが、ここでレースを終えることとなってしまった。
このクラッシュで、レースは残り9周で再スタート。4位にボウマン、これにヘリング、ヴィッカーズが続き、最後のスプリントバトルが展開された。
順位変動の大きなレースながら、その大半でトップ10圏内を守った20歳のルーキー、ボウマンが“トヨタ カムリ”勢最上位となる5位でフィニッシュ。ボウマンにとっては開幕戦以来、今季2度目のトップ5フィニッシュとなった。
6位にヘリング、7位にヴィッカーズ、9位にコール・ウィットが入り、“トヨタ カムリ”は4台がトップ10フィニッシュを果たした。
次戦第28戦は9月28日(土)、ドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー アレックス・ボウマン:
「レース前に、私が今夜トップ5フィニッシュを果たせると言っても誰も信じなかっただろう。しかし、クルーチーフの巧みな作戦もあり、“トヨタ カムリ”勢でも最上位フィニッシュを果たせた。クルーチーフはレース中もずっと良い方向へとセットアップを調整してくれて、ピットクルーも素早い作業でポジションを上げてくれた。今夜のレースは、素晴らしいドライバー達と、3ワイドでの接近戦を繰り広げることが出来、本当に楽しかった。来週はあまり経験のない“モンスター・マイル”ことドーバーでのレースとなるが、今日の勢いと経験は必ず活きてくるはずだ」
