NASCAR SPRINT CUP SERIES
第32戦 Camping World RV Sales 500
開催日:10月20日

カイル・ブッシュが5位フィニッシュでランキング3位浮上

 10月20日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第32戦「Camping World RV Sales 500」が開催された。

 全10戦で争われるプレーオフ“チェイス”も後半戦に入った。前半の5戦を終え、マット・ケンゼスがランキング首位をキープ。カイル・ブッシュは4戦目にクラッシュを喫したがランキング5位。クリント・ボウヤーが8位につけている。

 今大会の行われるタラデガはNASCAR開催コース中最長の1周2.66マイル(約4.3km)ハイバンク・ハイスピードオーバル。速度が上がりすぎるのを抑制するために、リストリクター・プレートと呼ばれる吸気量を制限する部品を付け、出力を抑えている。

 このため、スリップストリームを利用した複数台連なっての走行(ドラフティング)テクニックが重要となる。300km/hを越える速度での超接近戦は順位の入れ替わりが激しく、クラッシュは多くの台数が巻き込まれる“ビッグ・ワン”となることが多い。一戦も落とさず着実にポイントを重ねて行く必要がある“チェイス”では、この“ビッグ・ワン”に巻き込まれないようにすることが重要となる。

 19日(土)午前11時10分より予選が行われる予定であったが、降雨によりキャンセル。規定に則り、練習走行のタイムでグリッドが決定され、マーティン・トゥルークス・Jr.が4番手、ケンゼスが12番手、デニー・ハムリンが15番手、ボウヤー20番手、Ky.ブッシュが27番手につけ、11台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

 20日(日)午後1時24分、2.66マイルオーバルを188周(500.08マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタートした。

 3周目に故障車によりイエローコーションが出され、Ky.ブッシュ、ボウヤー他数台が、給油と調整のためにピットイン。ここでコースに残り6位に上がったケンゼスは、再スタートで更に順位を上げ、2位に浮上。11周目にはトップに躍り出た。

 3ワイド、4ワイドの隊列でめまぐるしく順位が入れ替わる、タラデガらしいレースが展開される中、ケンゼスは26周目にも再び首位へ。40周目過ぎから始まったグリーンピットまで、首位の座を守った。

 このグリーンピットでは、複数台の車両が同時にピットへ向かう混乱状況下で、Ky.ブッシュが他の車両に阻まれる形となり自身のピットボックスを一旦通過。翌周ピットインを強いられ、更に後退。

 これで上位の隊列から離されてしまったKy.ブッシュは、ドラフティングパートナーも失い、周回遅れに。しかし、首位を争っていたチームメイトのハムリンがKy.ブッシュをフォローし、周回遅れの最上位を守ったKy.ブッシュは、80周目に発生したこの日2度目のイエローコーションで、“ラッキー・ドッグ”を獲得。首位と同一周回に復帰した。

 このコーションで全車ピットへ向かい、ケンゼスが2位で再スタートを切ると、再び首位争いを展開。11位で再スタートしたボウヤーも調子を上げ、93周目にこの日初めて首位浮上。貴重なリードラップボーナスを獲得した。

 その後はイエローコーションが出ず、2度にわたってグリーンピットが続いた。前半戦首位を争ってきたケンゼスは、徐々にハンドリングの不調に見舞われ後退。変わって、周回遅れから復帰したKy.ブッシュが、実兄のカート・ブッシュ(シボレー)をドラフティングパートナーに上位浮上。147周目にはついに首位に立った。

 最後のグリーンピットを終えた後の終盤戦は、コースのアウト側を長い1列で連なったまま周回が重ねられていった。ポジションアップを狙ってこの隊列から抜け出した車両もあったが、空気の壁に阻まれる形で後退。レースはファイナルラップでの勝負になると思われた。

 Ky.ブッシュが7位、トゥルークス・Jr.が9位で1列に連なって迎えたファイナルラップ、バックストレートに入ったところで、3位を走行中のオースティン・ディロン(シボレー)がバランスを崩しスピン。これに後続が突っ込み、ディロンの車両が舞い上がる大クラッシュに。イエローコーションが出され、その瞬間で順位は凍結。レースはイエローコーション下でのフィニッシュとなった。

 目前でのスピンをかわしたKy.ブッシュが5位、トゥルークス・Jr.が8位、ボウヤーが10位でフィニッシュ。ケンゼスは20位でチェッカーを受けた。

 今大会の結果、ケンゼスとランキングを争うジミー・ジョンソン(シボレー)が13位でフィニッシュしたため、ケンゼスはランキング2位に後退。しかし、首位との差は僅か4ポイントとなっている。また、5位と着実な結果を残したKy.ブッシュは首位と26ポイント差のランキング3位に浮上。ボウヤーはランキング8位キープとなった。

 次戦第33戦は10月27日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ
「ピットロードでのアクシデントは、自分のピットボックスに入る直前に他の車両にふさがれる形になってしまっただけだ。ここでは何度か経験しており、珍しくないことだ。しかし、おかげで混乱状態ではないピットロードで作業が出来た。最後は、不思議なことに誰も仕掛けなかった。それ以前に何人かがポジションアップを狙って隊列から離れたが、皆後退してしまった。そして最後に私の目の前でクラッシュが起きたが、間一髪で避けられた。タラデガで無事にフィニッシュ出来、しかもトップ5に入れて満足している」

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