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投稿日: 2011.02.21 00:00
更新日: 2018.02.23 12:08

NASCARトラック開幕戦でトヨタ・タンドラが5連覇


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NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第1戦 NextEra Energy Resources 250
開催日:2月18日

“トヨタ タンドラ”開幕戦デイトナを5年連続で制す
マイケル・ウォルトリップが「デイトナ」でシリーズ初勝利!

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第1戦「NextEra Energy Resources 250」が2月18日 (金)にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
 トヨタは2007年以来、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズではこの開幕戦デイトナを4年連続で制しており、5年連続の開幕戦勝利に期待がかかった。

 2月17日(木)午後6時5分より予選が行われ、ルーキーの女性ドライバー、ジョハンナ・ロングが5番手を確保。ディフェンディングチャンピオンのトッド・ボダインは15番手、カイル・ブッシュは21番手につけ、14台の“トヨタ タンドラ”が決勝に進んだ。

 18日(金)午後7時53分、美しい満月が空に浮かび、5万人以上の観客が集まったデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで2.5マイルオーバルを100周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタートした。
 新しい舗装ということもあり、序盤は上位が一列縦隊となり、大きな順位の変動もない展開。イエローコーションも出ないままに30周目前後から各車グリーン下でピットイン。ここで好ピット作業を見せたKy.ブッシュが3位に浮上した。

 しかし、54周目にこの日2度目のイエローコーションが出されて全車ピットへ向かうと、上位勢が燃料補給のみとしたのに対し、4本タイヤを交換したKy.ブッシュは19位に後退。代わって燃料補給のみでピットが好作業を見せたティモシー・ペターズがトップに、マイケル・ウォルトリップが5位、ルーキーのミゲル・パルドが6位へと浮上した。
 Ky.ブッシュは交換したタイヤのバランスがおかしく、66周目に出されたイエローコーション時にもピットでタイヤを交換。26位と大きく順位を落としてしまった。

 この日は上位グループが1列、中団以降が2列で上位浮上を狙うもなかなか叶わず、という展開が続いていたが、75周目、中団でアウトサイドにラインを変えようとしたトラヴィス・クヴァピルがスピン。ここに後続が次々と突っ込み、14台が絡む大きな多重クラッシュとなった。
 このアクシデントでクヴァピルとロングがリタイア。ボダインらも車両にダメージを負ってしまった。
 84周目にもマックス・パピス、ジャスティン・ロフトン、デイビッド・スターが接触しコースアウト。この日5度目のイエローコーションとなり、ウォルトリップが2番手、パルド10番手で再スタート。

 ここで17番手から再スタートを切ったKy.ブッシュがポジションを上げると、残り8周を切ったあたりからアウト側へとラインを変え、クリス・フォンテインを押す形で猛烈なプッシュを開始。長時間に渡るドラフティングの後方走行によりオーバーヒート症状に見舞われ、ラジエターから水を噴き上げながらも、ついに首位争いに加わった。
 しかし、97周目に入った直後、この2列の首位争いに割って入ろうとした後続車が接触し、スピン。激しい首位争いの中での接触により、再び多重クラッシュが発生。ボダインらの車両は大きなダメージを負い、リタイアを喫することとなってしまった。

 車両排除のためにレースは10分余りの赤旗中断。Ky.ブッシュの“トヨタ タンドラ”は、レース再開後のイエローコーション中に2度に渡ってピットに入り、冷却水を追加するなどの修復を行い、11番手まで後退。
 この時点で、車体にダメージを受けていないのはウォルトリップ、パルド、ペターズを含む僅か5台のみ。コース上に残っているのはスタートした台数の半分である18台という、サバイバルレースは、3周延長されて“グリーン・ホワイト・チェッカー”で決されることとなった。

 ウォルトリップ2番手、パルド3番手で再スタート。首位のエリオット・サドラー(シボレー)にぴったりつけていったウォルトリップは、ファイナルラップの最終コーナー立ち上がりでアウトにラインを変えサドラーをパスし、見事にトップでチェッカー。10年前の同日、ウォルトリップ自身が初の「Daytona 500」を制した記念すべき日にキャンピング・ワールド・トラック・シリーズでも初優勝を挙げることとなり、NASCARのトップ3シリーズ全てで勝利を挙げた22人目のドライバーとなった。
 ルーキーのパルドは4位でキャリア最高位フィニッシュ。Ky.ブッシュも追い上げ5位に入った。“トヨタ タンドラ”はこれで5年連続開幕戦勝利となった。

 次戦第2戦は2月25日(金)にフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催される。

ドライバー マイケル・ウォルトリップ:
「10年前、私はここ(ヴィクトリーレーン)に立って、生涯最高の日になったと思った。しかし、その後、あの日は生涯最悪の日になってしまった(オーナーでチームメイトのデイル・アーンハートが事故死)。今年ここに戻ってきて、彼と彼のファンのためになにかできないかと思っていた。この特別な日に、デイルが勝たせてくれたのだと思う。この勝利は彼に捧げたい」


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