レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

旧記事ニュース

投稿日: 2012.10.30 00:00
更新日: 2018.02.23 13:42

NASCARトラック:トヨタのハムリンが大逆転V


NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第19戦 Kroger 200
開催日:10月27日

地元デニー・ハムリンが最後尾スタートから優勝!

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第19戦「Kroger 200」が10月27日 (土)にマーティンズビル・スピードウェイで開催された。
 マーティンズビルでは同シリーズ戦が年に2度開催されている。昨年の秋の大会では、地元バージニア州出身のデニー・ハムリンが自身トラック・シリーズでの初優勝を飾っている。

 27日(土)午前10時35分より予選が行われ、目下ランキング3位につけるティモシー・ペターズが今季2度目のポールポジションを獲得。スポット参戦となるブライアン・スコットが3番手、ハムリンが5番手、マット・クラフトンが7番手、ジョニー・ソーターが8番手と続き、10台の“トヨタ タンドラ”が決勝へと進んだ。

 予選の後、スプリント・カップ・シリーズの最終練習走行を経て、午後2時18分、“トヨタ カムリ”のペースカー先導により、0.526マイルショートオーバルを200周(105.2マイル:約170km)して競われる決勝レースがスタートした。
 ポールポジションのペターズが順調に首位を逃げ、スコットとクラフトンが3,4位で追う展開。一方で、予選5番手につけていたハムリンは、カップ・シリーズの練習走行とのタイトなスケジュールの中でドライバーズミーティングに出席できず、ペナルティのため最後尾グリッドへと後退してのスタートを余儀なくされた。
 12番手スタートからまもなくトップ10へと順位を上げていたトッド・ボダインが20周目にアウト側の壁にヒットしてイエローコーション。最後尾スタートから目覚ましい勢いで順位を上げていったハムリンは、この時点で20位。再スタート後も次々に前走車をパスし、55周目にはトップ10圏内へと浮上した。

 スタートから序盤戦首位を守ったペターズだったが、ハードブレーキングを強いられるマーティンズビルで、ブレーキの酷使によりペースダウン。75周目には7位まで順位を落としてしまった。
 94周目にこの日3度目のイエローコーションが出され、全車ピットイン。クラフトンが最前列2番手、ペターズとハムリンが3列目に並んで、折り返しとなる100周目に再スタートが切られた。
 ペターズとハムリンが順位を上げ、2位のクラフトンに続く形で“トヨタ タンドラ”が2-3-4位体制で後半戦へ。残り50周を切った152周目にイエローコーションが出されると、全車最後のピットへ。2位で再スタートを切ったクラフトンが、猛烈なアタックで首位を争い、161周目ついに首位を奪取した。
 その後方ではハムリンとペターズによる3位争いが激化。サイド・バイ・サイドのバトルの末に、ハムリンがペターズをパスし、3位に浮上。
 175周目にこの日6度目のイエローコーションとなり、上位争いはまたも仕切り直し。トップのクラフトンが好スタートで逃げる一方で、ハムリンが2位のケヴィン・ハーヴィックを攻め、これをパス。首位を行くクラフトンを追った。

 クラフトンとハムリンは後続を引き離し、テール・トゥ・ノーズでの一騎打ちとなったが、残り14周でスピン車両によりイエローコーション。レースは残り7周での再スタートに。
 クラフトンがイン側、ハムリンがアウト側で再スタートが切られ、まずはクラフトンが先行。しかし、狭いマーティンズビルのコースを熟知する地元ハムリンは、クラフトンが一瞬インを空けた隙を見逃さず飛び込むと、接触しながらのサイド・バイ・サイドのバトルの末にクラフトンをパス。首位に立った。
 その後はハムリンが2位以下を大きく引き離す独走状態となり、最後は2秒近い大差でトップチェッカー。ハムリンは昨年秋の大会に続き、トラック・シリーズのマーティンズビル戦で2年連続の勝利を飾った。4位にクラフトン、7位にペターズ、9位にパーカー・クリガーマン、10位にスコットが入った。
 この結果、残り3戦となったランキング争いでは、ペターズが首位に25ポイント差の3位、クリガーマンが36ポイント差の4位となっている。

 次戦第20戦は11月2日(金)にテキサス・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー デニー・ハムリン:
「この素晴らしいショートトラックでレースを戦うのは大好きだ。最後の再スタートでは、88号車(マット・クラフトン)にアウト側のスペースを空けておいた。そして、第1ターン進入でインに進入し、パスを試みた。接触しながらの激しいバトルだったが、お互いクラッシュしない程度の接触であり、マーティンズビルでは接触は日常茶飯事だ。今大会、再び地元のレースへスポット参戦するにあたってサポートしてくれたチームやスポンサー、関係者全ての人に感謝する」


関連のニュース

旧記事 News Ranking

本日のレースクイーン

ROWEN
青山あいり(あおやまあいり)

旧記事 Photo Ranking

フォトランキング