NASCAR NATIONWIDE SERIES
第16戦 Subway Firecracker 250
開催日:7月5日
マット・ケンゼスが今季シリーズ初勝利
7月5日(金)にNASCARネイションワイド・シリーズの第16戦「Subway Firecracker 250」がデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
4日(木)の2度の練習走行を経て、5日(金)午後2時5分から予選開始。エリオット・サドラーが9番手、ルーキーのアレックス・ボウマンが12番手、カイル・ブッシュが15番手、ブライアン・ヴィッカーズが18番手、マット・ケンゼスが19番手で続き、12台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
カップ・シリーズの予選を経て、午後7時53分、2.5マイルオーバルを100周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。序盤から、今季ネイションワイド・シリーズならではとなった、2台ずつの“タンデムドラフト”でのバトルが展開された。
周回毎に順位が入れ替わる中で、23周目にはケンゼスが首位に浮上。35周目あたりからグリーン下でのピット作業となり、全車がピット作業を終えた後は、ヴィッカーズ、サドラーらも首位争いに加わった。
49周目にコース上の異物でこの日初めてのイエローコーションが出された後、レースが残り30周を切った72周目にはエンジンブローの車両により2度目のイエローコーション。ここで各車、最後のピットへと向かったが、5位につけていたKy.ブッシュは、自分のピットスペースを行き過ぎた上に、隣に入ってきた車両にピットアウトを阻まれる形となり大きくタイムロス。28位へと後退。
残り23周で、ヴィッカーズが4位、サドラー5位、ケンゼス6位での再スタートが切られた。
再スタートしてまもなく、首位を争っていたヴィッカーズは、後方から押されてバランスを崩し、イン側のグリーンエリアにコースオフ。イエローコーションは出ず、ヴィッカーズは最後尾近くまで後退。代わってケンゼスが首位に立ち、目覚ましい追い上げを見せたKy.ブッシュが、サドラー、パーカー・クリガーマンらと共に上位争いに復帰した。
残り4周となったところで、後方グループでジェイソン・ホワイト、コール・ウィットを含む6台が絡む多重クラッシュが発生。車両排除のため10分ほどの赤旗中断となり、再開後“グリーン・ホワイト・チェッカー”で決されることとなった。
ケンゼスがイン側の先頭でスタートが切られると、後方では複数の“タンデムドラフト”による3ワイドのバトルが繰り広げられたが、ケンゼスはドラフティングパートナーと共に後続を大きく引き離し、トップでチェッカー。自身ネイションワイド・シリーズ戦での今季初勝利を挙げた。
今季よりトヨタに移籍したケンゼスは、昨年ネイションワイド・シリーズには出場しておらず、同シリーズでの勝利は自身にとって2年ぶり。
サドラーが3位、Ky.ブッシュは11位、ヴィッカーズが13位でフィニッシュ。シリーズを争うサドラーは今大会の結果、ランキングを1つ上げ、首位と14点差の3位へ浮上した。
次戦第17戦は7月13日(土)、ニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー マット・ケンゼス
「我々の“トヨタ カムリ”の調子は悪くなかった。予選は望み通りではなかったが、レースでのドラフティングは上手く行った。34号車(ジェイムズ・ブッシャー)が押してくれたことで、十分な速さを維持出来た。最後は彼とのコンビで走り続けることが重要だった。ネイションワイド・シリーズに戻ってレースを戦うのは楽しい。久しぶりだが、デイトナでの勝利はいつ味わっても格別だ」
