NASCAR NATIONWIDE SERIES
第18戦 STP 300
開催日:7月21日
エリオット・サドラーが首位を争うも4位フィニッシュ
7月21日(日)にNASCARネイションワイド・シリーズの第18戦「STP 300」が米国中部イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイで開催された。
この週末はネイションワイド・シリーズ戦のみが開催。スプリント・カップ・シリーズ戦は久しぶりにレースのない週末だが、来週からは最終戦まで1週も休み無しという過密スケジュールとなる。
このためか、今レースにはカップ・シリーズのレギュラードライバーはほとんど出場せず。54号車の“トヨタ カムリ”はカイル・ブッシュ・モータースポーツからキャンピング・ワールド・トラック・シリーズにフル参戦している、23歳のジョーイ・コールターがドライブすることとなった。
20日(土)に2度にわたって練習走行が行われ、21日(日)午前10時5分より予選開始。エリオット・サドラーが最前列2番手、先週ロードンのカップ戦で勝利を飾ったブライアン・ヴィッカーズが6番手、パーカー・クリガーマンが10番手につけ、14台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
予選に続き、午後2時18分、1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
レースは1周目にいきなりイエローコーションが出され、9周目に仕切り直しの再スタート。最前列2番手グリッドのサドラーはポジションをキープ。6番手からジャンプアップを果たしたヴィッカーズが3位へと浮上した。
48周目にこの日2度目のイエローコーションが出され、全車ピットへ。ここで好ピット作業を見せたサドラーが首位に立った。サドラーは54周目の再スタートで一旦首位の座を奪われるも、好調な“トヨタ カムリ”の速さを活かし、58周目に首位を奪還。その後40周あまりにわたって首位を快走した。
レースが折り返しとなる100周を過ぎたところで、各車グリーン下でピット作業を開始。このグリーンピットで、首位のサドラーは給油作業で若干タイムをロスし、2位に後退。
129周目、シリーズのポイントリーダーで、サドラーらとタイトルを争うリーガン・スミス(シボレー)がスピン。この日4度目のイエローコーションとなり、上位勢はピットへ。
1台がコース上に残り、タイヤ2本交換を行った車両がいたため、4本交換したサドラーは3位で再スタート。すぐに2位にポジションを上げたサドラーは、前を行く今大会唯一のカップ・シリーズ・レギュラードライバー、ジョーイ・ロガーノ(フォード)を追い詰め、145周目にパス。この日3度目の首位浮上を果たすと、2位以下との差を広げていった。
2位との差を2秒近くへと広げ、サドラーの独走状態となった171周目、16位を走行していたマイク・ブリスがスピン。この日5度目のイエローコーションとなり、全車最後の給油とタイヤ交換のためにピットへと向かった。
サドラーは首位をキープし、最前列イン側から残り24周での再スタート。スタートダッシュでは首位を守ったサドラーだったが、第3ターンでアウトへと膨らんだところにライバルが並び、3ワイド、4ワイドになろうかという激しいバトルの末、惜しくも首位陥落。一気に4位へとポジションを落としてしまった。
179周目にもイエローコーションが出され、サドラーは逆転を狙うも、追い上げ叶わず。この日最多の全200周中81周で首位を走行したサドラーだったが、4位でフィニッシュ。レースを通してトップ5圏内につけたヴィッカーズが5位、最後ヴィッカーズと5位争いを繰り広げたクリガーマンが6位に入った。
次戦第19戦は7月27日(土)、米国中部インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー エリオット・サドラー
「終盤、更なる速さを求めて、セッティングを変えすぎてしまった。完全に私のミスだ。チームは素晴らしい仕事で最高の“トヨタ カムリ”を仕上げてくれた。十分勝利に値する速さだったのだが、私が欲を出して、車両を低くしすぎたのが最後響いてしまった。今日は4位という結果に甘んじることになったが、来週のインディでは雪辱を果たす」
