レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

旧記事ニュース

投稿日: 2012.10.30 00:00
更新日: 2018.02.23 13:42

NASCARマーティンズビル:ブッシュが2位


NASCAR SPRINT CUP SERIES
第33戦 Tums Fast Relief 500
開催日:10月28日

カイル・ブッシュが2位、クリント・ボウヤー5位
デニー・ハムリンは無念の電気系トラブル

 10月28日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第33戦「Tums Fast Relief 500」が開催された。
 “ペーパークリップ”の愛称を持ち、1周0.526マイル(約850m)とNASCARが開催されるサーキットでは最も短いマーティンズビルは、地元バージニア州出身のハムリンが得意としており、過去4勝を挙げている。

 26日(金)練習走行を経て午後3時40分より予選開始。スポット参戦のブライアン・ヴィッカーズが最前列2番手、カイル・ブッシュが3番手、ハムリンが5番手と好グリッドを確保。前々戦シャーロットで勝利を挙げたクリント・ボウヤーも8番手グリッドを獲得し、11台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

 28日(日)午後1時47分、0.526マイルショートオーバルを500周(263マイル:約420km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。最前列スタートのヴィッカーズと、3番手スタートのKy.ブッシュ、、5番手スタートのハムリンらは序盤からトップ5圏内での上位争いを展開。
 45周目にデイビッド・ストレミーがクラッシュし初めてのイエローコーションが出され、各車ピットへ。ここで、ハムリンは痛恨のピットロード速度違反を取られ、31位まで後退してしまった。
 再スタート後は12番手スタートのマーティン・トゥルークス・Jr.も上位争いに参加。ハムリンは着々と順位を取り戻していき、97周目にこの日2度目のイエローコーションが出された時点では14位まで浮上。イエローコーション下のピット作業でも2つ順位を上げたハムリンは、再スタート後にはついにトップ10圏内に復帰した。
 142周目には、ハムリンはKy.ブッシュもパスし3位へ。それから間もない149周目には、Ky.ブッシュが単独スピン。幸いどこにも接触することはなかったが、30位へと後退。
 このコーション時、ピットに入らずコース上に残ったヴィッカーズがトップ、ハムリンが2位で並んで再スタート。164周目にはハムリンがヴィッカーズをかわし、この日初めて首位に立った。
 その後もボウヤーらと首位争いを展開したハムリンだったが、199周目にこの日5度目のイエローコーションが出され、全車ピットへ向かうと、再びハムリンがピットロード速度違反のペナルティ。27位へとポジションダウンを余儀なくされてしまった。

 212周、228周と連続でイエローコーションが出た後は、コーションの出ない展開となり、ボウヤーが首位を快走する一方で、ハムリンとKy.ブッシュもトップ10圏内へと復帰。
 ボウヤーは再スタートから中盤戦の90周近くに渡って首位を走行し、350周目にグリーン下で給油のためにピットストップ。ボウヤーはピットアウト時にエンジンストールを喫し若干タイムをロスしたものの、ピットタイミングをずらしていた車両を除く全車がグリーンピットを終えた時点でに2位に復帰した。
 ボウヤーに続く3位につけていたハムリンだったが、372周目に突然のスローダウン。電装系のトラブルでガレージでの長時間の修復を余儀なくされてしまった。
 ハムリンがコース上に停止したことで391周目にイエローコーション。残り100周での再スタートが切られた後も438周目、474周目、490周目とイエローコーションが連発。最後は残り5周での勝負となった。
 レースを通して上位を争ってきたKy.ブッシュが2位、ボウヤー7位、ヴィッカーズ8位で再スタート。
 Ky.ブッシュは最後の最後までテール・トゥ・ノーズで首位を追いつめたが惜しくも逆転には至らず、2位でチェッカー。ボウヤーはライバルと接触しながらの激しいバトルを繰り広げ、5位まで順位を上げてフィニッシュした。好走を見せたヴィッカーズが8位。ベテランのボビー・ラボンテが9位に入り、今季ベストフィニッシュを果たした。
 ランキングではボウヤーが一つ順位を上げ、首位と26ポイント差の3位に浮上。逆に、今レース33位に終わったハムリンは、首位と49ポイント差の5位へと転落してしまった。

 次戦第34戦は11月4日(日)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「最後の再スタートでは、タイヤの摩耗が酷く、ホイールスピンさせてしまった。最初の数周でライバルについて行くことが出来ず、コーナーの立ち上がりで離されてしまった。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。今日の我々の“トヨタ カムリ”は4番目くらいの速さだと感じられたが、それを考えれば2位でフィニッシュできたのは上出来だ」

ドライバー クリント・ボウヤー:
「我々にとっては良い一日だった。我々の“トヨタ カムリ”は勝てる力があったが、ピットロードでいくつかポジションを失い、取り戻すことが出来なかった。しかしレースを楽しむことが出来、リードラップも獲得するなど、いくつかの面では望み通りのレースができた。ただ、勝利には少し足りなかった」


関連のニュース

旧記事 News Ranking

本日のレースクイーン

Mobil1レーシングサポーターズ2024
小湊美月(こみなとみづき)

旧記事 Photo Ranking

フォトランキング