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投稿日: 2011.11.21 00:00
更新日: 2018.02.23 12:57

NASCAR最終戦は逆転で王座決定。トヨタは3位


NASCAR SPRINT CUP SERIES
第36戦 Ford 400
開催日:11月20日

マーティン・トゥルークス・Jr.が3位フィニッシュ

 11月20日(日)、米国南東部フロリダ州ホームステッドのホームステッド・マイアミ・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズの今季最終戦となる第36戦「Ford 400」が開催された。

 18日(金)に予定されていた2回の練習走行は降雨のためにスケジュールが翌日に変更され、19日(土)2度の練習走行を経て午後2時40分から予選開始。マーティン・トゥルークス・Jr.が最前列2番手グリッドを獲得。前戦勝利を飾ったケイシー・カーンが3番手。デニー・ハムリンが10番手、カイル・ブッシュは19番手につけ、12台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

 20日(日)午後3時20分、1.5マイルオーバルを267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。最前列2番手、アウトサイドからスタートを切ったトゥルークス・Jr.はサイド・バイ・サイドで首位を争うが逆転には至らず、それでも首位にぴたりと付けて2位をキープ。3番手スタートのカーンは若干ポジションを落とし7位に後退。後方では19番手スタートのKy.ブッシュが、10周目にはハムリンの後方14番手までポジションを上げた。
 13周目、降雨によりイエローコーションとなり、全車ピットイン。34周目にもイエローコーションが出され、タイヤ交換の戦略で順位が入れ替わった。これにより10位前後まで後退したトゥルークス・Jr.だったが、素晴らしい走りで順位を取り戻し、75周目には3位に復帰。Ky.ブッシュもトップ10へと浮上し、“チェイス”勢が上位を占める前半戦、トゥルークス・Jr.は唯一トップ5に入る速さを見せた。
 108周目、この日2度目の降雨によるイエローコーションが出されると、日は差しているものの雨は強さを増し、110周目に赤旗が出され、レースは中断となった。
 雨が止んだところでジェットドライヤーカーで路面を乾かし、1時間ほどの中断を経てレースが再開された。再開直後のイエローコーション下でのピットでは、Ky.ブッシュが素晴らしい作業により順位を上げ、トゥルークス・Jr.に続く6位にポジションアップ。
 レースが折り返しを過ぎた中盤戦はイエローコーションが連発したが、161周目、7回目のイエローコーションから再スタートが切られた後は長いグリーンとなり、190周目前後からグリーン下でのピット作業を開始。ほぼ全車がピットを終えた213周目に3度目の降雨によるイエローコーションが出された。
 ここで、直前にグリーンピットを終えていたKy。ブッシュはピットに入らず。他のほとんどの車両が最後のピット作業に向かったため、Ky.ブッシュが首位に浮上。ジェットドライヤーカーで路面を乾かしながらのイエローコーション走行は18周に及び、残り37周で再スタートが切られた。
 しかし、燃料の厳しいKy.ブッシュはペースが上げられず、徐々に後退。変わってこの日好調なトゥルークス・Jr.が4位へとポジションアップ。
 Ky.ブッシュはトップ10圏内を維持しながらイエローコーションを待ったが、その後は最後までイエローコーションが出ず、残り7周でKy.ブッシュはグリーン下でピットイン。周回遅れとなってしまった。
 最後は、僅差で最終戦を迎えタイトルを争うトニー・スチュワート(シボレー)とカール・エドワーズ(フォード)が首位を争い、1-2位でチェッカー。2台は同ポイントながら優勝したスチュワートが勝利数で上回り、逆転タイトル獲得という劇的な幕切れとなった。
 トヨタ勢は、トゥルークス・Jr.がこの2台に続く3位でフィニッシュ。後半戦好走を見せたカーンが7位。ハムリンが9位と3台がトップ10フィニッシュを果たした。
 最終ランキングではハムリンが9位。Ky.ブッシュが12位。カーンは“チェイス”外最上位に6ポイント及ばず、14位でシーズンを終えることとなった。

 これで長かったNASCARのシーズンも終了。来季2012年シーズンは、2月18日(土)に米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイを舞台に行われるシュートアウト戦を皮切りにデイトナウィークが始まり、2月26日(日)に行われる開幕戦「デイトナ500」でシーズンの本格戦がスタートする。

ドライバー マーティン・トゥルークス・Jr.:
「今日のようなレースが戦えるのは本当に楽しい。スポンサーやトヨタ、車両に関わった全ての人に感謝したい。チームオーナーや多くの人の努力によって、今季後半、我々は本当に強くなった。シーズン最終戦をこのような力強い結果で終えることができ、来シーズンが楽しみだ。オフシーズン中にやるべきことはわかっている。我々は十分な速さを手にしており、更なる安定性を求めていけば、来年はもっと良い結果が得られるはずだ」


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