NASCARスプリントカップ・シリーズは15日、ジェフ・ゴードン・レースウェイで第35戦の決勝レースが行われ、デイル・アーンハートJr.(シボレーSS)が優勝を飾った。また、このレースでチェイスの第3ラウンドが終わり、チャンピオンの可能性を残して最終戦に臨む4人も決定した。
今回のレースが開催されたジェフ・ゴードン・レースウェイとは、フェニックス・インターナショナル・レースウェイのこと。今シーズン限りで引退を表明しているジェフ・ゴードンに敬意を表し、今回のみ改称された。
13日に行われた予選では、ジミー・ジョンソン(シボレーSS)がポールポジションを獲得。カート・ブッシュ(シボレーSS)が2番手、そしてアーンハートJr.が3番手と、シボレー陣営がトップ3を独占する形となった。
現地時間15日の12時30分より予定されていた決勝レースだが、降雨によりスタートはなんと7時間近く延期。19時30分を前にスタートとなった。昨年王者のケビン・ハービックが展開を支配する形となったこのレースだったが、ピットストップでアーンハートJr.が先行。また、イエローコーション中の天候の悪化により312周予定のレースは219周で終了となり、すでにチェイスからは脱落しているアーンハートJr.が優勝を飾ることとなった。
ハービックが2位、そしてジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)が3位となり、4位にカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が入った。
また、今回のレースでチェイス第3ラウンドとなる“エリミネーター8”が終了。ここまでの結果により、最終戦となる次戦ホームステッドにチャンピオンの可能性を残して臨む4人が決定。前年王者のハービック、今季で引退のゴードン、そしてマーティン・トゥルークスJr.のシボレー陣営3人に加え、トヨタ陣営からは、負傷により開幕から11戦を欠場していたものの、その後怒涛の追い上げを見せたブッシュがその切符を手にした。
最終戦では、この4人のうち最上位に入ったドライバーが、今シーズンのチャンピオンの栄冠をつかむことになる。