NASCARスプリントカップ・シリーズは9日、ラスベガス・モーター・スピードウェイで第3戦が行われ、ブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)が最終周で首位を奪取し今季初勝利を飾った。
ケゼロウスキーは、7日に行われた予選で、ジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)に次ぐフロントロウを獲得。ただ、267周のレースでは、222周目の最後のイエローコーションの際にピットインせず無給油の作戦を敷いたデイル・アーンハートJr.(シボレーSS)が終盤45周で最終周までリードを保った。
一方のケゼロウスキーは、その最後のイエローコーションの際にピットストップ。7番手まで順位を落とすも、リスタートですぐに2番手に返り咲くと、首位のアーンハート Jr.を追う展開に。途中、カール・エドワーズ(フォード・フュージョン)に順位を奪われる場面もあったが、すぐにリカバリーし、2.8秒前方のアーンハートJr.を追っていく。その後、残り10周でアーンハートJr.の背後につけると、首位奪還に向けてプレッシャーをかけていった。
ただ、アーンハートJr.も順位を譲らずレースは最終周へ。順位は入れ替わらずにチェッカーかとも思われたが、バックストレッチでアーンハートJr.がガス欠によりスローダウン。これにより首位に躍り出たケゼロウスキーがそのままトップでチェッカーを受け、今季初勝利を挙げることとなった。
アーンハートJr.は、優勝こそ逃したものの2位に入り、シリーズランキングの首位をキープ。3位にはポール・メナール(シボレーSS)が入っている。トヨタ・カムリ勢は、トップ10圏内での走行を続けたマット・ケンゼスの10位が最高位となった。
なお、ケゼロウスキーは8日に開催されたネイションワイド・シリーズでもフォード・マスタングを駆って優勝を果たしており、フォードのドライバーとしては2010年フェニックス戦のカール・エドワーズ以来の“ダブルウィナー”となった。
