NASCAR SPRINT CUP SERIES
第25戦 AdvoCare 500
開催日:9月1日
カイル・ブッシュが今季4勝目で“チェイス”確定!
9月1日(日)、米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第25戦「AdvoCare 500」が開催された。
シーズン終盤の10戦でポイントを一旦リセットし、上位12名によってタイトルを争うプレーオフ“チェイス“まであと2戦。トヨタ勢ではクリント・ボウヤーとマット・ケンゼスが既に“チェイス”入りを確定している。
ランキング5位につけるカイル・ブッシュも、今大会でトップ10フィニッシュを果たせば“チェイス”入り確定となるが、ランキングトップ10前後及びそれ以降の“ワイルドカード枠”(10位から20位までで勝利数の多い2台)の争いは激化している。現在ランキング14位ながら1勝でワイルドカード枠につけ、2年連続の“チェイス”入りを狙うマーティン・トゥルークス・Jr.だが、前戦ブリストルのクラッシュで右手首を骨折。手首を固定してのレース出場となった。
アトランタは、2008年にKy.ブッシュが“トヨタ カムリ”に初優勝をもたらした記念すべきコース。昨年はデニー・ハムリンが勝利を挙げたこのコースでのトヨタ勢の活躍に期待がかかった。
30日(金)公式練習に続き、午後6時40分より予選が行われ、昨年勝者のハムリンが2列目4番手、ケンゼスがその後方6番手、トゥルークス・Jr.が7番手で3列目に並び、Ky.ブッシュが9番手。11台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。なお、ハムリンと予選22番手のヴィッカーズは予選後にエンジン交換を行ったため、グリッド最後尾へ後退してスタートを切ることとなった。
1日(日)は翌月曜日がレイバーデイ(労働者の日)で米国の祝日となっていることもあり、日曜日としては珍しくナイトレースとしての開催。午後7時36分、1.54マイルオーバルを325周(500.5マイル:約800km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
序盤、Ky.ブッシュ、ケンゼス、トゥルークス・Jr.と12番手スタートのボウヤーがトップ10圏内を走行。一方で、最後尾近くからの追い上げを余儀なくされたヴィッカーズとハムリンは、26周目に出されたコンペティション・コーションからの再スタート時には、17位、18位までポジションを上げた。
しかし、ハムリンは原因不明のトラブルでペースが落ち、続くコーション時にピットへ向かった際、規定の位置をオーバーしたとしてペナルティを受け、再び後方へと順位を落としてしまった。
76周目に出された4度目のイエローコーションの後はコーションが出ず、長い走行となった。4位で再スタートを切ったボウヤーが徐々にポジションを上げ、グリーンピットを経た140周目にはついに首位に浮上した。
160周目過ぎから2度目のグリーンピットが始まったが、これを全車終えた後には、再びボウヤーが首位に。190周目には2位に7秒もの大差を付けての独走となった。
しかし、ボウヤーは、193周目に突然エンジントラブルに見舞われスローダウン。首位を快走しながら、無念のリタイアとなってしまった。
206周目、周回遅れながら20位まで順位を戻していたハムリンが、後続に接触されスピン。壁には接触しなかったもののの車体にダメージが及んでおり、ハムリンはガレージへ。
再スタート後、再び長いスティントとなり、250周目過ぎからこの日3度目のグリーンピット。“トヨタ カムリ”勢で唯一この日トップ10圏内を維持し続けているKy.ブッシュは、全車グリーンピットを終えた時点で、3位に浮上した。
288周目にスピン車両によりイエローコーション。最後まで走り切れる給油タイミングであり、全車ピットへ。ここで、前半戦ステアリング系のトラブルで周回遅れとなっていたケンゼスが“ラッキー・ドッグ”を獲得。首位と同一周回に復帰した。
このピットでは、チームの素晴らしい作業に助けられ、Ky.ブッシュが首位に浮上。トゥルークス・Jr.が9位で残り33周での再スタートが切られた。
後方スタートから追い上げ、13位まで順位を上げていたヴィッカーズだったが、再スタートしてすぐの最終コーナーで3ワイドバトルの中でバランスを崩しスピン。幸運にもどこにも接触することなく、ピットへと向かったヴィッカーズだったが、ケンゼスの後、首位と同一周回最後尾の17位へと後退。
一方で、トゥルークス・Jr.は好スタートで5位にジャンプアップを果たしており、立て続けに発生したイエローコーションで更にポジションアップ。残り21周での再スタート時には、首位Ky.ブッシュの後方、3位へと浮上した。
実兄のカート・ブッシュ(シボレー)が2位につけ、ブッシュ兄弟が最前列に並ぶ後方から、トゥルークス・Jr.は好ダッシュを見せ、一旦はKy.ブッシュを逆転し首位浮上。しかし、Ky.ブッシュも抜き返し、その後は独走。
アクシデントのない最後の21周を逃げ切ったKy.ブッシュがトップでチェッカーを受け、今季4勝目を挙げた。Ky.ブッシュはこの勝利で、“チェイス”入りを確定した。
トゥルークス・Jr.は3位。スピンから終盤追い上げたヴィッカーズが10位、ケンゼスが12位でフィニッシュ。トゥルークス・Jr.は、ランキングで1つ順位を上げ13位となり、“チェイス”のワイルドカード枠2番目の座を守って、“チェイス”前最後の戦いとなる次戦リッチモンドに臨むこととなった。
今大会の勝利は、トヨタが2004年にトラック・シリーズに参戦を開始して以来、トップ3カテゴリーの合計で250勝目、Ky.ブッシュにとってはトヨタに加わってからのトップ3カテゴリー合計で100勝目という、記念すべき勝利となった。
次戦第26戦は9月7日(土)、米国東部バージニア州リッチモンドのリッチモンド・インターナショナル・レースウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ
「今夜のチームとその働きには感謝の言葉もない。彼らのおかげで勝てた。レース序盤、我々の“トヨタ カムリ”は満足行く調子とは言い難かったが、クルーチーフとクルーが素晴らしいピット作業と調整で仕上げてくれた。我々は良いスタートを切れたわけではなかったが、最終的には首位に立つことが出来た。スポンサーやチーム、支援してくれた全ての人たち、そしてTVやこのコースで応援してくれたファンに感謝したい」
