NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第10戦 The CarCash Mudsummer Classic
開催日:7月24日
シリーズ初、NASCARで43年ぶりのダートレース
“トヨタ タンドラ”は4台がトップ10フィニッシュ
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第10戦「The CarCash Mudsummer Classic」が7月24日(水)に米国北部オハイオ州ロスバーグのダートオーバル、エルドラ・スピードウェイで開催された。
今大会は、トラック・シリーズでは初、NASCARのトップシリーズでは43年ぶりとなる、ダートレースとして開催。このため、タイヤはやや幅が狭く、径も若干小さい、溝付きを使用。車両もグリルのカバーなど、通常とは異なる装備を施された。
アメリカでは各地にダートオーバルコースがあり、ミジェットやスプリントカー、シルバークラウン、モデファイド、レイトモデルなど数多くのカテゴリーでダートレースが行われ人気を博している。
NASCARを戦うドライバーにもダートレース上がりや、現役でダートレースにスポット参戦しているドライバーは多いが、今大会はダートのスペシャリストも多く参戦。舗装路よりもはるかに滑りやすい路面でのNASCARレースに注目が集まり、早くからチケットは売り切れとなった。
23日(火)に2度、24日(水)も午前11時半からの計3回にわたって練習走行が行われたが、スピンや壁へのヒットが続出する波乱のセッションとなった。
続いて、決勝レースへ向けて行われた予選も、通常とは異なるフォーマットで実施。まず午後5時5分から通常通り、1台ずつ2周でのタイムアタックの後、その順位で5グループに分け、7台ずつ、グリーンフラッグ周回のみカウントする8周での予選レースを実施。各予選レースの上位5台、計25台が決勝へ。残った10台による、15周でのラストチャンスレースで残りのグリッドが決定された。
この結果、ダートでの経験も豊富なスポット参戦のベテラン、ケン・シュレーダーがポールポジションを獲得。58歳のシュレーダーによるポールポジション獲得は、NASCARトップ3カテゴリーでの最高齢記録を更新した。
前大会アイオワで優勝を飾り勢いに乗るティモシー・ペターズが、10年前のゴーカート以来というダートレースながら予選第3ヒートで見事トップチェッカーを受け3番手グリッド。ネイションワイド・シリーズに出場しているケニー・ウォレスが第4ヒートを制し4番手。シリーズランキング首位につけるマット・クラフトンも第2ヒート2位の7番手で続き、11台の“トヨタ タンドラ”が決勝レースへと進んだ。
決勝レースは全150周ながら、60周、50周、40周の3つのセグメントに分け、各セグメント間に、ピット作業を行うイエローコーションが入れられる。
ラストチャンスレースの後、決勝レース前のセレモニーを経て、午後9時35分に0.5マイルダートオーバルを3セグメント計150周で競われる決勝レースのスタートが切られた。
フォーメーションラップは4列の隊列で周回を開始し、2列での隊列が整ったところでグリーンフラッグ。30台のレーシングトラックが土煙を上げ、テールを大きくスライドさせながら3ワイド、4ワイドで激しい接近戦を展開した。
序盤はポールポジションのシュレーダーが首位をキープしたが、3番手スタートのペターズが10周目に2位に上がると、シュレーダーとラインを入れ換えながらの首位争いを展開。15周目に一気にインに飛び込んだペターズは、クロスラインからシュレーダーとサイド・バイ・サイドのバトルとなったが、そのまま抑えきり、首位に立った。
30周を過ぎると周回遅れが発生し、かわしながらの混戦の中でペターズは惜しくも3位に後退。54周目にコース上の異物によりイエローコーションが出され、そのまま第1セグメントは終了した。
全車ピットへ向かい、タイヤ交換と給油を行って開始された第2セグメント(50周)は、ペターズがスタートで出遅れ5位に後退。一方で、17位スタートから徐々に順位を上げてきていたダレル・ウォレス・Jr.が7位へと浮上。第2セグメントはペターズが6位、ウォレス・Jr.が8位。11位スタートから第1セグメントでは順位を落としていたものの、第2セグメントで追い上げたコールターが9位で最後の40周に臨むこととなった。
最終第3セグメントのスタートが切られてまもなく、9位からポジションアップを狙ってバトルを繰り広げていたコールターとライバル車両がサイド・バイ・サイドで接触。コールターはそのまま走行を続けたが、相手がバランスを崩し、後続と更に接触し、スピン。その直後にいたジョニー・ソーターはこれを避けられず、クラッシュを喫し、惜しくも戦線離脱となってしまった。
レースはこれでイエローコーションとなり、125周目に再スタート。ペターズが4位へとジャンプアップし、これにコールターが続いた。また、シュレーダー、クラフトン、D.ウォレス・Jr.もトップ10圏内で、3ワイド、4ワイドに渡る中団グループでの激しいバトルを展開。
141周目、149周目にもコース上の異物でイエローコーションが出されたため、レースは3周延長され“グリーン・ホワイト・チェッカー”となった。
“トヨタ タンドラ”勢は4位で再スタートしたコールターがポジションを守り4位でチェッカー。今大会がシリーズ150戦目の出走となるペターズが6位。D.ウォレス・Jr.が7位、ベテランのマット・クラフトンが8位で続き、“トヨタ タンドラ”は4台がトップ10に入った。
コールター、ペターズ、D.ウォレス・Jr.はダート経験が少ないながらも優れた順応性を見せ、上位でフィニッシュ。今大会の結果、クラフトンはシリーズランキングで2位との差を48ポイントと広げ、また、ペターズも5位と同ポイントに浮上。コールターとD.ウォレス・Jr.も一つずつ順位を上げた。
次戦第11戦は8月3日(土)にポコノ・レースウェイで開催される。
ドライバー ティモシー・ペターズ:
「我々はレースをフィニッシュするためにここに来た。何周かのリードラップ獲得でボーナスポイントも得られた。レース終盤順位を落としてしまったが、なんとか最後までダートでのレースを走り抜くことが出来た。多くのファンが集まり、素晴らしい夜になった。スタートの直前、ストレートでエンジン音をもかき消すかのようなファンの歓声を聞いて感激した。チームは素晴らしい“トヨタ タンドラ”を用意してくれた。この勢いで次戦ポコノにも臨みたい」
