NASCAR SPRINT CUP SERIES
第32戦 Hollywood Casino 400
開催日:10月21日

マーティン・トゥルークス・Jr.が2位
“チェイス"は11台中10台がトップ13フィニッシュの大混戦

 10月21日(日)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第32戦「Hollywood Casino 400」が開催された。

 シーズン終盤の10戦で争われる“チェイス“も6戦目となり後半戦に入った。トヨタ勢ではデニー・ハムリンが首位と15ポイント差の3位、クリント・ボウヤーが4位で続いている。

 今大会の行われるカンザスは、年に2度レースが開催されるが、春に行われた第8戦では、ハムリンが勝利、トヨタ3人目の“チェイス"ドライバーであるトゥルークス・Jr.が2位フィニッシュを果たしており、タイトル獲得へ向け期待の高まるレースとなった。

 カンザスは前回のレースの後、コース路面が全面的に再舗装されたため、17日(水)と18日(木)にテスト走行が実施された。

 19日(金)1時間半の練習走行を経て、午後4時10分から予選開始。ベテランのマーク・マーティンが最前列2番手グリッドを獲得。地元カンザス出身のボウヤーが3番手、カイル・ブッシュが4番手で2列目に並んだ。ジョーイ・ロガーノが8番手。前日のテスト走行でクラッシュを喫したハムリンはそれでも9番手とトップ10グリッドを確保。12台の“トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。

 21日(日)午後1時23分、1.5マイルオーバルを267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。最前列アウト側のマーティンが好スタートを切り、いきなり首位に立った。

 7周目に首位を奪われたもののマーティンは2位をキープ。Ky.ブッシュがこれに続き、順位を上げてきたハムリンが5位へと浮上した。

 32周目にこの日最初のイエローコーションが出され、各車ピットへ。ほとんどの車両が2本タイヤ交換を選択したのに対し、4本タイヤを交換したハムリンは17位へ後退。2位で再スタートを切ったKy.ブッシュだったが、41周目の第4ターンでスピン。どこにもぶつからなかったものの、33位へと後退してしまった。

 71周目にこの日3度目のイエローコーションが出され、各車2度目のピットへ向かうと、各車タイヤ交換本数の作戦が先のピットと逆になり、順位が入れ替わった。序盤トップ10圏外にいた地元ボウヤーが4位、トゥルークス・Jr.が5位へと浮上。3位のマーティンと共に、3−4−5位での再スタート。ハムリンも7位へポジションを上げた。

 120周目過ぎからグリーン下でのピットインが始まり、マーティン、トゥルークス・Jr.、ハムリンらがピットイン。しかし、その直後にイエローコーションとなり、ピットインを遅らせてトップに立っていたボウヤーを先頭に上勢はピットへ。グリーンピットを行い周回遅れとなっていたハムリンらは、このコーションで首位と同一周回へは復帰したが、25位以下へと大きく順位を落としてしまった。

 しかし、ハムリンらは追い上げを開始。155周目にランドン・カシルが人気女性ドライバーのダニカ・パトリック(シボレー)に押される形でスピンを喫し、パトリックもクラッシュ。この日8度目のイエローコーションが出されたが、マーティンとハムリンはピットに入らず、一気に1−2位にポジションアップ。ピットインした中では、タイヤ無交換作戦を採ったボウヤーが6位へと順位を上げた。

 163周目に再スタートとなったが、165周目、169周目、172周目、181周目と、再スタートからまもないタイミングでのクラッシュが連発。181周目にはトップ10圏内につけていたKy.ブッシュが後ろから押されてクラッシュし、レースを終えることとなってしまった。

 188周目にマーティンが首位、ボウヤー2位、ハムリン4位で再スタート。この連続するコーションの間にピットに入っていなかったハムリンとマーティンは、それぞれ208周目、212周目にグリーンピットを行ったが、その直後、またしても不運なタイミングとなる213周目にクラッシュでイエローコーション。周回遅れとなっていたマーティンとハムリンは、マーティンが“ラッキー・ドッグ"を獲得。ハムリンも上位勢がピットに入っている間に首位と同一周回へと復帰したが、共に首位と同一周回最後尾の24位、25位と大きくポジションダウンを強いられた。

 ボウヤーが5位、トゥルークス・Jr.が8位で222周目に再スタート。トゥルークス・Jr.がボウヤーをかわし5位にポジションを上げる一方で、ハムリンとマーティンも徐々に順位を上げていった。

 234周目に、コース新記録となるこの日14回目のイエローコーションが出されると、上位勢はコース上に残ったが、ハムリン、マーティンらがピットイン。ハムリンは給油と共にタイヤを4本新品に交換。マーティンはエンジン不調に見舞われて後退。

 残り28周で、トゥルークス・Jr.4位、ボウヤー7位で再スタート。トゥルークス・Jr.が再スタート直後の混乱の中で好走を見せ2位に浮上。チェッカーまで首位を追い続けたが、惜しくも0.495秒届かず2位でフィニッシュ。春の大会に続き、カンザス戦2戦連続2位となった。

 ボウヤーが6位。ハムリンは23位での再スタートから追い上げ、13位でチェッカーを受けた。

 今レース、“チェイス"を争う11台(1台欠場)のうち、10台がトップ13に入る着実なレースとなったが、ランキング上位のブラッド・ケゼロウスキー(ダッジ)、ジミー・ジョンソン(シボレー)がそれぞれ8位、9位に終わったことで、“チェイス"争いは更に差が詰まって混戦模様に。ハムリンは13位に終わったがランキング3位は変わらず。首位との差は20ポイント。4位のボウヤーが25ポイント差まで詰め、トゥルークス・Jr.も6位へと一つ順位を上げた。

 次戦第33戦は10月28日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイで行われる。

ドライバー マーティン・トゥルークス・Jr.:
「カンザスで2戦連続の2位となったが、気分は前回とは全く異なる。前回は本当に残念だったが、今回の結果には満足している。コーションのタイミングで順位を落としたこともあったが、ずっとハードなバトルを続け、2位でフィニッシュできた。最後まで諦めずに戦ってくれたチームを誇りに思う」

ドライバー クリント・ボウヤー:
「長く、厳しいレースだった。序盤、一度だけアウト側からの再スタートを切ったが、それ以外は全てイン側からの再スタートとなり、辛いレースを強いられた。燃費を重視したセットアップをしてきたが、今回はコーションが連発するレースになり、度々の再スタートで苦戦した。しかし、十分とは言えないものの、ポイントリーダーとの差を詰めることができたのは朗報だ」

ドライバー デニー・ハムリン:
「今日はチャンスの全くない、我慢のレースだった。我々は序盤トップ5という好位置につけたが、コーションでのタイヤ戦略が合わず、後方からの追い上げを強いられた。少なくとも8位か9位に入って、ライバルとの差を詰めるチャンスだったが、戦略も、セッティングも合わなかった。次戦マーティンズビルは得意なコースであり、反撃したい」

本日のレースクイーン

佐藤茜さとうあかね
2026年 / スーパー耐久
Athlete X レースアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技
    【最難関は最初にやってくる】
    FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年6月号 No.1620

    [特集]新世代F1テクノロジー新解釈
    パワーユニット、エアロ、足まわり
    ──世界一の知恵比べを読み解く

  • asweb shop

    次のレースまで待ちきれない!『autosport web shop』でGTグッズ送料無料フェア開催中。5月31日まで

    次戦までまてない!GTグッズ送料無料フェア