2013年シーズンはニッサンGT-RニスモGT3でスーパーGT300クラスに参戦していたRUNUP SPORTSが、今季は沖縄で日本初の公道レース開催を目指すインターナショナル・モータースポーツプロジェクト(IMP)とコラボ。『OKINAWA IMP RUNUP』としてGT300クラスに参戦すると明らかにされた。
昨年からGT300クラスにニッサンGT-RニスモGT3を導入したRUNUP SPORTS。そして、同様に昨年から沖縄の豊見城で初の公道スーパーGT開催を目指しスーパーGTに参戦しているOKINAWA IMPが、今季からコラボしてスーパーGTに参戦することになった。
これは、2月2日に那覇市内で開催された一般社団法人沖縄モータースポーツ振興協会の設立記念式典の場で明かされたもの。この沖縄モータースポーツ振興協会は、モータースポーツを通じて沖縄の人材育成を目指し、また観光誘致に繋げ経済効果を呼ぼうという主旨で、IMPを母体として設立された組織。まずは日本初の公道レース開催、そして将来は沖縄に国際レーシングコースを作ろうという目標もあるという。
2日の設立記念式典では、沖縄はもちろん全国から、政界などで活躍する500名を超える参加者が集まり盛大に開催。その中で、2014年のOKINAWA IMP RACINGの体制発表として、今季はIMPとRUNUPがコラボしての参戦が発表された。
使用されるマシンは、ニッサンGT-RニスモGT3の2014年仕様。ドライバーは田中篤に加え、ひさびさにスーパーGTに復帰する吉田広樹、そしてスーパー耐久で多くの実績を積んできた藤田竜樹のふたりとなる。
気になるマシンカラーリングだが、OKINAWA IMP RUNUPとして、沖縄で広く一般のファンから公募することになるという。審査は最終的に、公道レース開催を熱く応援している豊見城市の宜保晴毅市長が選考することになるとのことで、まさに沖縄のGTファンの夢を乗せて戦うことになりそうだ。
なお、2013年までOKINAWA IMP RACINGはシフトと組んでメルセデスベンツSLS AMG GT3でスーパーGTに参戦していたが、昨年6月の時点で両者の関係は終了しているという。今後はOKINAWA IMP RUNUPとしてスーパーGT開催に向け広くアピールしていくことになる。
「今季のスーパーGT参戦は少しあきらめていた部分もあったけれど、RUNUP SPORTSさんからお声をかけていただいた。モータースポーツを通じて沖縄をひとつにしたい」とIMPの田澤一也代表は語る。
日本ではこれまで実現していない公道レース開催に向け、自由民主党モータースポーツ議員連盟が、レース開催を支援する法案の提出を目指すなど、沖縄でのスーパーGT開催に追い風が吹いている。その風に乗り、OKINAWA IMP RUNUPが今季GT300クラスでどんな活躍をみせるのか、注目しよう。