スーパー耐久シリーズに2007年から7年間に渡って参戦、メルデカ・ミレニアムやドバイ24時間などでも活躍してきたPETRONAS SYNTIUM TEAMが、今季限りで活動を休止することが25日発表された。
PETRONAS SYNTIUM TEAMは、マレーシア出身の若手ドライバーを世界的なレースで活躍させるべく、1990年からチーム代表のデイビッド・ウォンがペトロナスと組み活動を開始。アジアで活躍した後、日本では2007年からスーパー耐久にBMW Z4Mクーペで参戦を開始し、GT3車両が導入されてからはメルセデスベンツSLS AMG GT3にスイッチし、常にスーパー耐久最強チームのひとつとして君臨。ST1クラス/GT3クラスで6度のチャンピオンを獲得してきた。
一方で、母国マレーシア最大のレースでもある、メルデカ・ミレニアムにも参戦。このレースでも3勝を挙げてきたほか、ドバイ24時間などにも参戦。チームで長年ステアリングを握ったファリーク・ハイルマンをはじめ、多くのドライバーを育ててきた。
そんな中、チーム代表のデイビッド・ウォンは、2013年12月31日限りで「23年という長きに渡り、常にエキサイティングで多くのことを成し遂げてきたチームをリタイアさせることを決めた」と、PETRONAS SYNTIUM TEAMの活動を休止することを発表した。
PETRONAS SYNTIUM TEAMには谷口信輝や柳田真孝、片岡龍也といったトップドライバーがチームのエースとして、マレーシア出身ドライバーの育成役として所属してきた。いずれのドライバーたちも、チームの活動休止を悲しみつつも、デイビッド・ウォンとチームに対する感謝を述べている。