「レッドブルが今季タイトルを獲得したならば、エイドリアン・ニューエイはF1から引退をするのではないか」というウワサが流れているが、このことに対してニューエイ自身が否定。しかし「年金生活に入る前にはモータースポーツ界とは別の世界に身を置きたいと思う」と将来的にはF1以外のフィールドで能力を発揮したい考えがあるという。

 今季のレギュレーションでは、デザイナーとして見せ場が減ったというニューエイだが、それでもまだ最高峰での戦いを非常に楽しんでいると、近い将来の引退を否定している。
 ニューエイは、これまで革新的なF1マシンを次々と世に送り出し、ウイリアムズとマクラーレンに少なくても12以上のタイトルをもたらし、この15年ほどでも80のレースウインを挙げて、F1史上、最も成功を収めたデザイナーと言われている。2007シーズン終盤にレッドブルに加入、今季レッドブルが活躍する原動力となっている。

 F1公式サイトの取材に対してニューエイは、今季の大きく変わったレギュレーションに対してレッドブルはうまくやっていると説明。
「とてもいい状態だと思っている。レースごとに浮き沈みがあるのはタイヤ温度が関係していると認識している。サーキットの特性にあわせてタイヤの温度を調整することが大事だ。ハンガリーのようなスローでバンピーなサーキットと、シルバーストンやドイツのようなコースとは大きく違ってくる」

「また、シーズン中のテスト禁止については、風洞での実験は引き続いて行っているものの、レースウイークの金曜日は昨年までと比べて、これまでよりもテスト項目が増えている。
 いわゆる“ダブルディフューザー”についてはこれが合法だと認識していれば、非常にチャレンジングなクルマ造りとなっていたと思うが、我々のマシンのリヤサスペンションはシングルディフューザーを想定してデザインをした」

 また、新しい挑戦が楽しいと感じている彼は、以前取りざたされたようなアメリカズカップのヨットデザインなど、別の仕事をしてみたいという考えもあるという。
「マシンの極初期の製作活動をいろいろな形で楽しんできた。車両規則が大きく変わる時は新しい発想が必要で、私はこういうチャレンジが好きだ。(来季予定されている)給油の禁止はパッケージの見直しが必要で、燃料タンクを今よりもほぼ2倍のサイズのものを搭載しなければならない。おそらく来季のマシンRB6は今の発展形というよりも、革新的なデザインになるのではないだろうか」

「今季の結果(タイトルの獲得)によって、私が将来、何をするのかに影響はないと思う。まだF1をとても楽しく感じているから。しかし、年金生活に入る前には、モータースポーツから離れて、全く別のエリアでの挑戦をしたいとも思っている」

本日のレースクイーン

Greeniaぐりーにあ
2025年 / スーパー耐久
ルーキープリティ
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円