メルセデスF1チームの新デバイス、ダブルDRSシステムは合法であるとFIAが裁定を下し、ライバルチームが同様のシステムを独自に開発するかどうかが注目されている。
DRSと連動したこのシステムが予選で大きなアドバンテージを生むことは以前から明らかだったが、中国GPではメルセデスは決勝でも速さを発揮、ニコ・ロズベルグがポール・トゥ・ウインを飾った。
中国GPを前にロータスがダブルDRSシステムに対する抗議を提出したが、FIAはこれを却下、合法であるとの見解を改めて示した。
レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、同様のシステムの導入を検討しているが、自分たちのマシンにおいてそれがどれだけの効果を発揮するのかを検討する必要があると述べている。
「彼らはこのシステムを最適化し、最大限に利用している。我々は自分たちのソリューションを見つけ出さなければならない」
「しかし、どのコンポーネントにもいえることだが、まずはパッケージの一部としてマシンに組み込む必要がある」
マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、まずはそれがもたらすメリットを評価しなければならないと語った。
「DRSに関する論争はこれからも続くと思う。我々にはさまざまな種類の開発の優先順位があり、レースにおいてパフォーマンス向上を実現し続けなければならない」
「不均衡な量のリソースをかけて最新のものを追い求めたりはしない。彼ら(メルセデス)が素晴らしい仕事をしたのは間違いない。だが彼らはDRSの使用が制限される決勝でも遅くはなかったではないか」
先週ダブルDRSに対する抗議を提出したロータスも、このシステムの効果とそれに必要なリソースの評価を行ってから開発に取り組むかどうかを決めると述べている。