スーパーGT第6戦鈴鹿でデビュー戦となるGT300クラスのR&D SPORT LEGACY B4が21日、レースの搬入日に鈴鹿サーキットに姿を現した。実車のレガシィからは大きく低められたフォルムに、他チーム等からの熱い視線が送られている。
鈴鹿に姿を現したR&D SPORT LEGACY B4は、新車ならではの美しい仕上がりで登場。ピットの前を通りかかる他のチームのスタッフが熱い視線を送った。18日にシェイクダウンが富士スピードウェイで行われ、山野哲也、密山祥吾のふたりがドライブしたが、「まだまだセッティングだとか、優勝に向けての作戦とか、まだまだ立てられない状況(密山)」ということで、各部の動作チェックを行った程度の状態という。
しかし、素性の良さはシェイクダウンの時にすでに手応えがあったようで、「安定度の高い、しっかりしたボディとサスペンションがあるということは感じられました。クリップから立ち上がりでのAWDの良さは感じましたね」と山野は語る。ターボAWDのレーシングカーは初めてという密山も、「クルマ自体はすごく面白いですね」とマシンを気に入った様子だ。
今回のレースでは、「まだ全然ロングランもかけられていませんから、熱対策などもどうなるかは分かりません。今回は長丁場なので、うまくいけばいいテストの機会になると思います」と本島伸次代表。「まだ本来の速さを発揮するには時間がかかる」と両ドライバーも口を揃えるが、山野は「今回のこのレガシィは、『世界最速のレーシング・レガシィ』なわけじゃない!? だから、世界中のスバルファンが期待していると思うので、そういう意味では僕らは常に勝つ日を目指していい仕事をこなしていかなきゃいけないよね。その期待に応えられるような活躍をみせたい思いはありますね」とレガシィの開発に向けた思いを語ってくれた。
