今季、イバン・ミューラーとトム・チルトンを擁しWTCC世界ツーリングカー選手権に参戦しているRMLは、現行のシボレー・クルーズを2014年の新規則に合わせて新たに設計・製造する契約を結ぶ間近であることがわかった。
WTCCは、2014年から新たなレギュレーションが導入され、来季のワークス参戦を表明しているホンダとラーダ、そして新規に加わるシトロエンなどが新レギュレーションに対応したマシンを走らせる予定でいる。
一方、2012年までシボレーのオペレーションチームとして活動してきたRML(レイ・マロック・リミテッド)は、今季のシリーズにインディペンデントチームとしてエントリーし、引き続きクルーズを使用。それでも、ミューラーがここまで6勝を記録してチャンピオンシップを独走しており、次戦の鈴鹿ではタイトル決定も視野に入れている。
そのRMLは、すでに2014年のプロジェクトを開始しているとみられるが、上記の正式合意に先立ち、製造に関する契約上の項目をいくつか詰める必要があるという。ただ、チームは進行を早めるために現行車両のボディシェルを使用できるほか、新しい車両にこれまで蓄積してきたデータを反映できることになっているという。
しかしながら、RMLが純粋なサプライヤーとして機能するのか、これまで通り自分たちでプログラムを実行していくかは、まだ定かではない。
チームは、公式なコメントこそ避けているが、2014年の開幕戦には少なくとも6台の新車を用意するとみられている。そのため、来季の開幕戦にはホンダの4台とシトロエン、ラーダの3台づつを合わせた合計16台の新車両が並ぶ予定だ。
「我々にはプランがあるが、確証を得なければならない」と、シリーズプロモーターのマルセロ・ロッティは語っている。