FIAは、新レギュレーションが導入される2014年のWTCC世界ツーリングカー選手権で、2013年のマシンを走らせることができると認めた。
2012年の末に明らかにされた新レギュレーションは、これまでのS2000規定に沿ったマシンに比べ、よりパワフルかつ大幅な空力向上などを見込んだ技術規定が盛り込まれることになっている。
すでにフランスのシトロエンが来シーズンからセバスチャン・ローブを擁して新規参戦することを表明しているが、先日開かれたFIAのワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)では、さらなるメーカーの興味を促す方向で最終的な決定がなされた。
FIAは、2013年のマシンを来年のシリーズでも認めると、WMSCの声明において記している。
現状で、2014年の開幕に向け新車を用意しているのがホンダとシトロエン以外にないとすれば、今回の決定は来年のグリッドに並ぶマシンを効果的に増やすことにつながると考えられる。
今シーズン、グランタ・スポーツを走らせるラーダは、上記2メーカーに続くと見られているが、セアトは新しいレオンのカップカーを序盤戦に投入することは難しいと述べ、BMWも今月、新レギュレーションが導入されれば、シリーズからの撤退は避けられない状況になると明かした。
先日、WTCCのプロモーターであるマルセロ・ロッティは、コスト増が予想される新型マシンへのスイッチに触れ、2013年のマシンに小さなアップデートパッケージを導入することで、一定の利益を得られるだろうと語った
「我々は、グリッド上でふたつのレギュレーションに従う必要があるかもしれない」と、ロッティはWMSCの決定前に述べていた。
「両方を保持することになれば、2014年用の小キットが現行マシンのパフォーマンスを向上させることになるだろう。今後2〜3週間のうちに決定することだ」