WTCC世界ツーリングカー選手権のプロモーターを務めるKSOのマルセロ・ロッティは、2014年に向けてWTCC参入に強い興味を示すマニュファクチャラーが数社存在すると語った。

 FIAは昨年の12月、2014年からWTCCのてくにかるレギュレーションを改訂し、これまでのS2000規定のマシンよりもパワーがあり、空力的にも向上した技術規定を導入することが決定している。英AUTOSPORTは、この新規定の条文はすでにでき上がっているもののまだ確定されておらず、新しいマニュファクチャラーはこれを待っている状態だという。

 すでにWTCCに関心を示しているメーカーとしては、昨年9月にシトロエンが9度のWRC王者セバスチャン・ローブとともにシリーズに加わる興味を示していたが、まだオフィシャルな参戦表明はされていない。英AUTOSPORTは、これに加えてルノー、スバル、韓国のキアが関心を示していると伝える。

 WTCC参戦チームは、新たなマニュファクチャラーが参戦に向けて新しいプロジェクトを立ち上げ、シャシーをテストするまでには9ヶ月が必要だと見積もっている。これを逆算すると、新しいメーカーが2014年からWTCCに参戦するならば、少なくとも6月には参戦意志の表明が必要となる。

「オーケー。シトロエンは皆が知っていることだし、昨年は実際に関心があることを表明している。それ以外のメーカーもこのプロジェクトに向けてFIAとともに動いているし、すべて進行中だ」とロッティは英AUTOSPORTに語る。

「シトロエンがいつオフィシャルに発表するのかは分からない。でも、彼らは関心があることを公にしていることは明らかなんだ。FIA内にできたワーキンググループでは、他にもメーカーも加わってレギュレーションについて煮詰めている。我々はこれ以上テクニカルな部分で煮詰める必要はないよ」

「マニュファクチャラーはマシンの開発を始めなければならないタイミングだが、彼らはすべてのレギュレーションを知っている」

 ロッティはまた、今季からフル参戦しているホンダの活躍が、新規マニュファクチャラーを惹きつける効果的な広告になっているだろうと語った。

「ホンダは他のマニュファクチャラーに向けて、きちんと仕事を成し遂げてくれば、タイトルを争うことができることを証明してくれたんだ」

 そんな中、F1スペインGPのサポートレースとして開催されたポルシェ・モービル1・スーパーカップに出場したセバスチャン・ローブは、シトロエンの取締役会がWTCC活動について承認するのを待っている状態だと語った。

「来季WTCCに参戦する計画はあるよ。でも、そのために僕には経験が必要なんだ。今回スーパーカップに参戦することができたのは素晴らしかったよね」とローブ。

 ローブは、シトロエンのWTCC活動の進捗について尋ねられると、こう答えた。

「いい質問だけど分からないよ。僕も答えを待っているところだ。そのプロジェクトの周囲は動き出している。でも、僕らは皆まだ待っているところなんだ」

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