RMLのプロジェクトマネージャーを務めるロン・ハートベルトは、シボレー・クルーズのアップグレード作業が遅れていることを心配していない。
2012年までシボレーのワークスチームとして活動し、引き続きプライベートのクルーズを走らせた今シーズンもイバン・ミューラーと共にチャンピオンを獲得したRMLは、大幅にレギュレーションが変わる2014年シーズンに向け、新型クルーズの製造およびサプライヤーに集中することを決めている。
彼らは、今年9月に新規則に対応したシボレー・クルーズを開発する意志を明らかにしたが、実際それに関する契約がすべてクリアになったのは12月に入ってからだった。
一方、ミューラーが移籍する新規参入のシトロエンワークスは、RMLとは対照的に数ヶ月前からC-エリーゼWTCCの走行テストに取り組んでいる。
こうした状況についてハートベルトは、プロジェクトチームにプレッシャーがかかっており、作業の遅れによってプレシーズンテストの機会が制限される可能性を認めているが、それでも新車の成功を妨げることにはならないと主張している。
「プログラムが遅れてスタートすることに全く問題はない。我々には、WTCCマシンのセットアップに関して多くの経験があるからだ」とハートベルトは語っている。
「それに我々は、ラップタイムの多くがトラックの上ではなく製図室で得られることを知っているんだ」
「多少のプレッシャーはある。我々は6台のマシンを4月6日の開幕戦マラケシュの前までに造るようスケジュールしたが、それは厳しいものだ。しかし我々の目的は、可能な限りベストなマシンを用意することにあり、マシンの早期完成のために妥協をするよりも、正しいデザインを確実にこなす必要があると思っている」
またハートベルトは、RMLが公式発表の前から予備のプロジェクトを進めており、シトロエンに対して不利な状況にはないと述べた。
「我々には、シトロエンにある18ケ月を持っていないが、先日同じようにスタートを切った」
「我々は自分たちの能力に自信を持っている。ライバルに挑戦することができると思いたいね」