スタートを決めた武村和希が開幕2連勝!
連続PPの川合孝汰の挽回で、ワンツーフィニッシュを達成

スーパーFJもてぎ選手権第2戦
4月12日(日)
ツインリンクもてぎ
4.801km

 ル・ボーセモータースポーツが挑むカテゴリーのひとつ、スーパーFJのもてぎシリーズ第2戦が、4月12日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)で開催され、武村和希と川合孝汰が出場した。開幕戦ではスタートを決めた武村が優勝。予選でポールポジション(PP)を獲得した川合は、スピンを喫し6位であった。今回のレースにおける最大のテーマは、川合は反省点を踏まえ、かつ武村には勝利に酔い続けることなくより精度の高いレース内容とすることと、揃って予選・決勝ともに納得のいく結果を残すことである。

予選
4月12日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 土曜日の練習走行は、早朝のセッションこそウェットコンディションだったものの、昼を過ぎると天候は急速に回復。最後のセッションは、完全なドライコンデ
ィションとなっていた。そこで好タイムを川合が連発していたのに対し、武村の調子が今ひとつ。本戦に向けて、一抹の不安を残してしまう。

 明けて日曜日の予選は天候にも恵まれ、まさに絶好のアタック日和となっていた。計測開始から武村と川合は連なって走行し、スリップストリームを使い
合ってタイムを伸ばしていく。先に2分3秒台に入れたのは川合だった。アタック3周目には3秒941を記し、その後も着実にタイムを刻み、3秒151でトップに躍り出た。一方、武村はなかなか4秒を切ることができなかったが、アタック5周目に3秒908に入れると、3秒622、3秒668、3秒241と、しっかりタイムを刻み続けて2番手に浮上。

 ふたりを脅かす者は最後まで現れず、川合が2戦連続でポールポジションを奪い、さらにチームにとって久々の、スーパーFJでは初めてのフロントロー独占を果たすことに成功した。

決勝
4月12日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 決勝レースもまた好天は保たれ、最高のコンディションで行われることとなっ
た。もちろん注目されたのはスタート。川合、武村ともにクラッチミートのタイミングは問題なかったものの、その先で明暗が分かれてしまう。そのままスムーズに加速しトップに立った武村に対し、川合はギアが入らず失速。2台に抜かれて4番手へと後退してしまう。それでも、3コーナーですぐ3番手に上がって、4台でのトップグループが形成される。

 川合が勝負に討って出たのは3周目。1コーナーでの逆転こそ許されなかったが、3コーナーで先行車両のインを鋭く突いて2番手に浮上。これにより、ワンツーフォーメイションが築かれる。中盤には後続を引き離す勢いで、チームメイト同士コンマ差での激しいシーソーゲームが繰り広げられていく。9周目に武村がファステストラップを記録すれば、最終ラップには川合が更新。ほぼ互角のスピードを見せた。スタートを決めた武村が開幕2連勝、そして川合が初の表彰台に立ち、スーパーFJでは初のワンツーフィニッシュを達成した。

 次回のレースは5月9~10日に、スーパーもてぎチャンピオンレースとして、全日本F3選手権と併せて開催される。関係者もより多く集まるだけに、より存在をアピールできる絶好の機会になりそうだ。果たして武村は開幕3連勝を果たせるのか、それとも川合が初優勝を飾れるか。期待は大いに高まるばかりである。

チーム監督
坪松唯夫 Tadao Tsubomatsu
COMMENT
 予選前までの流れは順調に進んだ訳ではなかったが、予選では二人のドライバーが圧倒的な走りを見せてくれた。決勝はスタートが決まれば二人の戦いになると考えていた。川合のスタートミスがあったが、早い周回でライバルを攻略出来たことでチームメイト同士の精神戦になり、見応えがある良いレースだった。

Driver
武村和希 Kazuki Takemura
COMMENT
 スタートで川合選手を抜いて、そのまま逃げ切る予定だったのですが、思ったよりも近くで着いたり離れたりの繰り返しで……。最後の最後まで心理戦というか、タイム的にはほとんど変わらなかったので、どれだけノーミスで行けるか、落ち着いて走るよう心掛けました。でも実際、後ろからのプレッシャーはすごかったですよ。この2連勝は大きいと思います。ただ、ポイント的にはまだ大きな差はないので、第3戦もいいところを狙っていきます。まだ予選と前日の練習には課題を残していますので、そこをしっかり改善しておきたいです。

Driver
川合孝汰 Kohta Kawaai
COMMENT
 連続でポールポジションが獲れたのは良かったのですが、武村選手のスリップストリームを使ったタイムなので、あんまり納得はしていません。スタートも今回は出だしが悪くなかったのに、その後のシフトが入らなくなってしまって。でも、3番手をすぐ抜いて自分を落ち着かせることが出来て、そこからはひたすら前へ、前へという感じでした。スタートさえ決まっていれば、タイムもそれほど差があったわけでもないので……。ただ、前のレースより自分を落ち着かせることができたので、もっとコントロール出来れば、さらに良くなりそうです。

スーパーFJもてぎ選手権 第2戦 レース結果
1位 63号車 武村和希 ル・ボーセ フォーミュラアカデミー PFC 予選2位
2位 62号車 川合孝汰 ル・ボーセ フォーミュラアカデミー PFC 予選1位
3位 10号車 山浦聖人 予選3位

シリーズポイントランキング
1位 武村和希 40ポイント
2位 徳升広平 25ポイント
3位 山浦聖人 24ポイント
4位 川合孝汰 21ポイント

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